「しつけ」のつもりで保育士が園児を閉じ込める、頭を叩く…不適切保育の実態が明らかに 静岡・裾野市
さくら保育園 櫻井利彦園長:
「子どもたち、ご家族の皆さんに大変申し訳なく思っています」
今年6月、裾野市の私立「さくら保育園」で1歳児を受け持つ保育士3人が複数の園児に対しておこなっていた不適切保育。
園によると保育士3人は、園児をおもちゃをしまう倉庫に閉じ込めたり、クリアファイルで頭を叩く、頬をつねるなどの行為を繰り返し行っていたといいます。
保育士は1人が30代、残る2人は40代です。
8月にこの園の別の保育士から園長に「適切な保育ではないのではないか」という指摘があり、事案が発覚したといいます。
Q:残念ながら2か月間ぐらいの間、これが分からなかった。把握できなかったということについてはどのように考えますか?
さくら保育園 櫻井利彦園長:
「そうですね、やっぱり管理の面が甘かったんだと思います。私の方でもっとよく子どもたちを見ていればこのような事もなかったかなと思っております。すいませんでした」
園は発覚後、調査委員会を設置。
全ての職員に聞き取りをしたところ、不適切な保育をしていた3人がいずれもおおむね事実を認め、「しつけのつもりだった」などと話したということです
すでに3人のうち1人は9月末に退職していて、残る2人も今月末と来年2月末にそれぞれ退職予定だということです。
この園に子を通わせる保護者は、29日報道で知るまで、その事実を知らなかったといいます。
Qこれまで園から説明は?
保護者:
「きょうの朝メールが来ただけ」
Qどんな内容のメール?
保護者:
「こういった報道があったので、今はそういったことはなく通常保育を続けていきますということで、説明会はしますという内容」
保護者:
「まだ1歳だと言葉も通じないのに暴言を吐くとか、言うこときかないのは当たり前なのに閉じ込めるとか、その子たちのトラウマになっていないか、それで周りの子に影響が出ないかが一番心配」
今後について問われた園長は。
Q:今後の改善策などについてどのように考えていますか?
さくら保育園 櫻井利彦園長:
「もう1人1人の気持ちの問題だと思います。あとやっぱり私、管理職、管理者が本当に見守って、あとひとりひとりの子ども、それから職員の管理、これも徹底的に見直して、二度とこのようなことが起こらないようにしていきます」
市長に経緯を説明
午後2時、さくら保育園の関係者らが裾野市の村田市長に経緯の説明をおこないました。
さくら保育園の関係者:
「保護者の説明会を19時から裾野市民文化センターで行います。きょうの対象者はもともと、行為があったクラスの保護者になるので、今考えているのはそれ以外に利用している子どもの保護者(への説明)も明日等、考えているので、保護者にちゃんと説明をして、しっかりとこの事実を含めて今どうなっているか説明したい」