補強禁止のジュビロ磐田が逆転でJ1昇格! 決勝点の松本昌也「他会場は知らなかった」
明治安田生命J2第42節〔栃木1-2磐田〕カンセキスタジアム
ジュビロ磐田が2-1で栃木を下し2位に浮上、3位から逆転でJ1復帰を決めた。
同時刻開催の最終節、磐田はアウェーで栃木との一戦。逆転昇格のためには勝利が絶対条件で、2位清水が水戸相手に勝点3を手にした時点で自動昇格を逃す難しい状況。さらに前半、栃木に先制点を許す苦しい展開。その危機的状況を打破したのが加入2年目のドゥドゥだった。前半41分、松本昌也からのパスを受けたドゥドゥが右足を振り抜くと、ディフェンダーに当たって変化したボールがゴールネットに突き刺さった。ドゥドゥの今季9点目で追いつくと後半16分、磐田は松原のクロスに松本昌也が合わせ勝ち越しゴールを奪った。
一方、清水はアウェーで水戸と1-1ドロー。磐田はアディショナルタイム5分を守り切ったところで試合終了のホイッスル、清水を勝点で1上回り、J1自動昇格を決めた。
松本昌也は試合後「勝ちに行くことだけを考えていたので他会場の結果は選手たちは知らなかった。1年間自分たちを信じて戦った証」と語った。
ジュビロ磐田は今季、ファビアンゴンザレスの移籍問題の制裁としてFIFAから1年間補強禁止という処分を受けた。きょうセンターバックとして出場した鈴木海音らのレンタルバック組や下部組織所属の後藤啓介を1年早く昇格させるという苦しい台所事情もあった中、W杯を戦った日本代表コーチ横内昭展監督を招聘。若手を積極的に使いながら、サイド攻撃に代表されるように魅力的な攻撃を展開、下馬評では厳しいと思われたJ1自動昇格を手繰り寄せた。