感染拡大止まらず…急速に進むデルタ株への置き換わり 陽性率は92%…供給源は「関東」か 静岡県
デルタ株陽性率は92% 供給源は「関東」
静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(20日)
「増加率を比べるとやはり1.82倍と、その増加の比率はとどまるところ知らない。先週は1.67倍だったので、さらに増加の比率が高まっているということになる」
過去に経験のない感染拡大が続く静岡県。その要因とされる感染力が強いデルタ株への置き換わりは県内でも急速に進み、デルタ株の陽性率は直近で92%となっています。
静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(20日)
「本県の場合、デルタ株の本県への供給源といいますか、本県に入ってくるところはおそらく関東からが多いというのが、遺伝学研究所の先生の話。(関東と往来する人は)デルタ株のなかでも(国内で)新しい変化をしたものを、次から次に関東からもらってくるという運び屋さんになっていると考えられるので、厳重に関東地方に不要不急の用件で行くことは慎んでいただきたい」
静岡市の高齢者向け住宅でクラスター 「レクリエーションで歌を歌った」
静岡市では20日、1日として過去最多の150人の感染が確認されました。
静岡市保健福祉長寿局 杉山智章局長(20日)
「デルタ株の感染力の強さもあり、家庭内や事業所といったかたまりの所で発生が連続している」
こうした中、駿河区のサービス付き高齢者向け住宅で入居者と職員、あわせて7人の感染が判明し、新たにクラスターと認定されました。そのうち、入居者3人はワクチン接種を終えていたといいます。
施設では、基本的な感染対策は行われていたそうですが…。
静岡市保健福祉長寿局 杉山智章局長(20日)
「利用者のレクリエーションで歌を歌う機会があったようで、それが要因の一つであった可能性があると考えられる」
静岡市保健福祉長寿局 吉永幸生次長
Q.歌うときはどうやっていた?
A.「職員も一緒に参加していた。そのなかで職員は全員マスクを着用していた。ただ一方で入居者のなかには認知症の方もおり、入居者の中では着用している方も、していなかった方もいたようです」
施設は入居者と職員あわせて50人ほどの規模で、静岡市は利用者が特定されているとして、施設名を公表していません。
(8月23日放送)