観光客「オミクロン株はインフルエンザ扱いでいい」 首都圏で「まん延防止」スタート後初の週末 にぎわう観光地 静岡・熱海市
新規感染者が急激に増え、隣り合う首都圏などではまん延防止等重点措置も始まったこの週末。観光地ではさまざまな声が聞かれました。
週末の熱海はいつものにぎわい
早咲きで知られる「あたみ桜」が見頃を迎えようとしている観光地・熱海。首都圏からの観光客がおよそ8割を占めています。1都3県がまん延防止措置に適用され、初めて迎えた週末もにぎわいを見せていました。
磯也ひもの店
小林雄人代表:「最初は人出がちょっといつもより少ないかなと思ったんですけど、少し出てきましたね。やはりどちらかというと、若い人が多いですよね。東京であれだけもう(新規感染者が)過去最多と出てきていて、じわじわこっちの方にも来ているので。正直、戦々恐々としていますね」
これまでと比べものにならない首都圏での感染拡大スピードに、観光客を受け入れる駅前にある商店街の店主も警戒感を強めている様子。
これまでとは異なる「受けとめ方」
政府の基本的対処方針では、まん延防止措置が適用された地域について「不要不急の都道府県間の移動は極力控えるように」としていますが、今回は従来のような措置は不要との見解が示され、混乱が生じています。
この日、東京から訪れていた観光客に聞いてみると―
東京都民50代:「難しいですよね。今回我々も来るか来ないか悩んだんですけども、きょうの夕食もあすの朝食も、部屋食のところを選んで」
東京都民70代:「基本的に経済と人流はセットだから、人流が回らないと経済も回らないの、結局。今のオミクロン株はいろんなデータを見ると、インフルエンザ(と同じ扱い)でもいいんじゃないかなという気がする」
一日も早いピークアウトを…
宿泊客の半数以上が首都圏からだという宿泊施設は―
ニューとみよし
富岡篤美社長:「とりあえず今までやってきたことで、一定の効果をあげたものについてはやはり今回も同じように取り組むべきだなと思っています」
こちらのホテルでは、この週末のキャンセルは少なかったそうです。急激な感染拡大や重症化しにくいオミクロン株の特性が背景にあるとみています。しかし、来週以降は少しずつ予約のキャンセルが出始めているそうです。県の宿泊促進キャンペーンが一時停止され、GoToトラベルの再開も当面見合わせとなるなど、先行きの不透明さは増しています。
ニューとみよし
富岡篤美社長:「観光の町でクラスターが出たり、感染者が爆発的に増えたりではそもそも観光の町として成り立たない。一日も早くピークアウトして、感染者数が下がってきて、また観光が盛り上がればいいなと思っていますし、その時期に合わせて(観光促進)キャンペーンを施行していただければ本当にありがたいなと思っております」