静岡県西部で激しい突風ゴルフ練習場のネットの支柱が折れたり、大型クレーンが倒れるなどの被害が 掛川市・菊川市
4日静岡県掛川市と菊川市などで激しい突風が発生してゴルフ練習場のネットの支柱が折れたり大型の移動式クレーンが倒れたりする被害が出ました。静岡地方気象台も詳しい調査を始めています。
伊地健治アナウンサー:
「菊川沿いにある事業所、工場か。ここにいくつかの移動式のクレーンがあるが、そのうちひとつが倒れてるのが分かります。青いクレーンの頭の部分、倒れた下にも何か資材のようなものがつぶれています」
4日静岡県西部で発生した、激しい突風。
掛川市の千浜では、突風によってトレーラーが横転する事故が発生。
竹内一夫記者:
「「強風によりトラックの屋根がフェンスを越えてこちらまで飛んできたということです」
梅田航平記者:
「午後9時の掛川市国包です。こちらをみてください。木造の小屋のようなものが飛んでしまっていて電線を巻き込んで倒れてしまっています」
掛川市国包の住宅街では、突風によって小屋が吹き飛ばされる被害が発生。
けが人はいませんでしたが、崩壊した小屋が電線を巻き込みました。
一夜明けたきょう…。
激しい突風による爪痕が各地で次々と明らかになってきました。
伊地健治アナウンサー:
「掛川市の上空です。事業所の資材置き場のシート、骨組みか何かでしょうか。大きく壊れて田んぼに倒れかかっているのがわかる。そしてこの骨組み、シートがあった場所でしょうか、数人の人が立っているのがわかる/資材置き場の金属の骨組みを支えていたコンクリートの基礎部分でしょうか、こうしたコンクリートの部分から剥がれて隣の田んぼに倒れている」
被害は掛川市の中心市街地でも…。
伊地健治アナウンサー:
「掛川市満水にあるゴルフ練習場です。ここでは突風によるものでしょうか、ゴルフ練習場の支柱が10本近く折れています。倒れていると言ってもいいかもしれません。ゴルフ練習場の打つ場所から反対側、奥側にある支柱が何本か倒れているのがわかる」
ゴルフ場のスタッフによると、支柱が折れたのはきのうの午後4時半ごろ。
営業中の出来事だったといいます。
掛川ゴルフガーデン 新貝守正副支配人:
「(午後4時)半ぐらいに突然、東風でひょうと一緒に雨がザッと打席の中に入ってきて、100ヤードより先は見えない状態だった。(その後)雨脚が弱まったら支柱が折れていた」
客はすぐにロビーに避難し被害はありませんでしたが、ネットを支える支柱9本が折れ、今は修復のメドも立っていない状況です。
気象台の職員による調査
5日、突風被害が多かった掛川市では、気象台の職員による被害現場の調査が行われました。
被害現場の調査個所はおよそ20カ所にのぼります。
掛川市千浜小学校 午後2時ごろ
気象台の職員:
「(風の)ゴーっというような音はあった?」
掛川市千浜小学校 永井和典校長:
「もう雨の音でそこまで・・・。雹がガラスにあたる音でかなり、パリパリしていたのでその音まで分からなかった。」
気象台の職員:
「ひょうが当たっていたのは校舎のどちら側の窓?」
掛川市千浜小学校 永井和典校長 :
「北側からかなり強かった。」
また現地調査には、午後から掛川市の久保田崇市長も参加。
被害状況の確認を行いました。
掛川市 久保田崇市長:
「まずは被害の状況をつかんで、それをもとに国とか県にもお願いしないといけない部分が出てくると思うので、そのあたりと多分これから災害の廃棄物の処理も出てくると思うので、その手当もしていきたいと思う。」
気象台の職員:
「何しろ観測情報がないので現象を特定するような情報については現時点では申し上げられないが、聞き取り調査でうかがった印象では東風が多かったということ、それからひょうが降っていたという情報が何人からいただいた。このあとも調査を続けて、菊川市も同様に別の班が調査をしているので、そういった情報を今後持ち帰って当日の気象庁の観測情報などと突き合わせながら現象の解明を行っていきたい」
5日の調査結果はあす以降、静岡地方気象台のホームページで公開される予定です。