列車撮影の愛好家、通称「撮り鉄」の実態とは~非常停止ボタンで列車を止めて撮影した疑い
静岡県沼津市のJR東海道線の踏切で1月、非常停止ボタンを押して列車の運行を妨害した疑いで高校生が書類送検された事件。現場は列車を撮影する、いわゆる「撮り鉄」の姿が度々目撃される場所だということです。
沼津市のJR東海道線の踏切6カ所で1月、非常停止ボタンを押し、列車の運行を最大1時間遅らせたなどの疑いで、神奈川県横須賀市の当時16歳の男子高校生が12日書類送検されました。
非常停止ボタンが押されたのは午前6時49分。
警察の調べに対して、容疑を認めているという男子高校生は「写真を撮る為に列車を遅らせたかった」という趣旨の供述をしているといいます。
非常ボタンが押された6カ所の踏切の距離感は。
白鳥衛記者:
「最初に非常ボタンが押された踏切から、最後に押されたこちらの踏切に到着しました。ここまで歩いて移動してきましたが、28分かかる結果となりました」
警察などによりますと、今回押された非常停止ボタンは
JR三島駅とJR沼津駅の間の6カ所。
距離にしておよそ1.8キロメートルで、男子高校生は18分間の間に何らかの手段で移動し、ボタンを押したということです。
踏切近くの住民は
最後に非常ボタンが押された踏切の近くの住民は、列車を撮る愛好家、通称”撮り鉄”を見かけることがあるといいます。
Qいわゆる撮り鉄の方はいる?
近所住民:
「たまに2.3人はいます。けっこう直線が長いので、かなりいい感じで撮れるんじゃないかな。やっぱりモラルなんで。よくないですよね。いろんな人に迷惑かけるじゃないですか列車だけではなくて、乗っている人もそうだけど、JRの人とか」
近所住民:
「SNSでもよく見かけますけど、ルール守らない人がいると撮り鉄の方みんなが悪いイメージ持っちゃいますよね。守って欲しいですよね」
撮り鉄をめぐっては全国でもトラブルが・・・
(3日:栃木県矢板市)
警笛を鳴らす列車。
そのすぐそばには列車の脇スレスレを走る3人組がいます。
列車が緊急停止すると、3人組は近くに置いていた三脚などの荷物を持ち、その場から逃げるように走り去っていきました。
3人組が至近距離で狙っていたのは、寝台特急の「カシオペア」JR東日本によると、この影響で列車は14分間停止し、遅れが発生したということです。