雇用主の男を殺人罪で起訴 建設作業員の男性に火をつけるなど殺害の疑い 静岡地検沼津支部

静岡県三島市で、仕事仲間の男性に火をつけるなどして殺害した疑いで雇用主の男ら3人が逮捕、送検された事件で、地検沼津支部は雇用主の男を殺人罪で起訴しました。

画像: 雇用主の男を殺人罪で起訴 建設作業員の男性に火をつけるなど殺害の疑い 静岡地検沼津支部

 殺人罪で起訴されたのは清水町の建設業の男(27)です。起訴状によりますと、男は3月12日三島市内の資材置き場で伊豆の国市の建設作業員の男性(42)にジェット燃料油をかけてライターで火をつけ殺害したとされています。
 警察は男を含む3人を逮捕、送検しましたが地検沼津支部は、32歳の男については被害者の男性に対する暴行罪でのみ略式起訴とし42歳の男性は不起訴としました。男は建設業を営んでいて男性を含め3人を雇っていました。
 捜査関係者によりますと、男は今回の事件の前から日常的に男性に暴行を加えていたことが新たに分かりました。関係者によりますと、事件当時現場に居合わせた同僚は男性が「火だるまになっていた」と証言していて、男性は暴行された後この同僚に「病院には行かない」と話したということです。
 また男性は事件翌日の夜、伊豆の国市の寮でトイレから戻った後「呼吸が苦しい」と言い、そのまま倒れて意識を失ったということです。
 男性の同僚が消防に通報したことで事件が発覚し、男性は心肺停止の状態で病院に搬送されました。男性は全身にやけどを負っていて、一部は炭化するほど重度のものでした。