女児バス死亡事件 静岡県が園運営法人に改善勧告 管理体制の不備受けて

静岡県牧之原市の認定こども園で3歳の女の子がバスに置き去りにされ死亡した事件で、静岡県は園を運営する法人に対して改善勧告を出しました。

画像: 女児バス死亡事件 静岡県が園運営法人に改善勧告 管理体制の不備受けて

県福祉長寿局・浦田卓靖局長:
「静岡県は学校法人榛原学園に対して、特別指導監査を実施してきたが令和4年10月14日付けで同法20条に基づく改善勧告を発出した」

 先月、牧之原市の川崎幼稚園で3歳の女の子が送迎バスに置き去りにされ死亡した事件を受け、県と牧之原市は園を運営する法人に再発防止を求める「改善勧告」を出しました。

 認定こども園に対して県が改善勧告を出すのは初めてです。県は3回にわたって園に特別監査を行い、法令に違反する事象があるかどうか調べていました。

 県によりますと、事故の原因として、

①乗務員・運転手による降車確認がされていなかったこと。
②登園確認が不適切だったこと。
③欠席連絡がない園児の保護者に対する確認がされていなかったこと。

 この3つの点で安全管理体制に不備があったとして改善勧告に至ったということです。

県担当者:
「園長及び副園長からも安全管理にかかる具体的な指示がないなど、園児の安全確保のための組織的な体制が整備されておりませんでした」

 勧告では、安全管理に関する役割を明確にした組織体制の構築や、マニュアルの定期的な見直しと実践的な職員研修の実施などを求めています。

 県は法人に対して改善報告書の提出を求め改めて現地で状況を確認するとしています。