将棋の名人戦挑戦者争いはプレーオフへ 静岡市では4月名人戦第2局が

静岡市を舞台に行われた将棋の名人戦挑戦者争いは、プレーオフへと持ち越されました。静岡市では4月名人戦第2局が控えていて、藤井聡太五冠が最年少名人なるか注目です。

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将棋の名人戦挑戦者争いはプレーオフへ 静岡市では4月名人戦第2局が

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 2日静岡市葵区の料亭「浮月楼」で一斉に始まったA級順位戦最終局。

 対局が深夜に及ぶことから「将棋界の一番長い日」と呼ばれています。

 注目は最年少名人がかかる藤井聡太(ふじい・そうた)五冠。

 大盤解説に登場した渡辺明名人は、藤井五冠について…。

渡辺明名人:
「(藤井五冠の)頭の中を覗いてみたいなんて皆さん言うが、それは我々プロ棋士でも興味がある。どのくらいのスピードなのか、1回しゃべりながら考えてくれないかな。全部声に出して(笑)」

 藤井五冠は午後8時を前に91手で稲葉陽八段に勝利。

 初めて挑んだ「一番長い日」をスピード決着で制しました。

 藤井聡太五冠:
「今期A級が初めてで、厳しい戦いになるかと思っていたが、(7勝2敗)そういう成績でリーグを終えられたことはよかったと思う」

  最初で最後のチャンスとなる、40年ぶり「最年少名人」の記録更新に挑む藤井五冠。

  小学生の頃に文集に記した夢は「名人をこす」でした。

Q.夢がかないそうなところまで来ていることについては?

藤井聡太五冠:
「いやちょっとそれは、ほんとに小学生の低学年の頃の話なので、そろそろ時効にしてほしい。それをすごく意識していたというわけではないが、やっぱり(名人は)大きな存在だと思っていたので。名人戦の舞台に立てるよう頑張りたい」

 一方の広瀬八段も藤井五冠に遅れること、およそ2時間半。

 菅井竜也八段に勝利し、

 名人戦の挑戦者争いは2人によるプレーオフへと持ち越されました。

 プレーオフは8日、東京将棋会館で行われます

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【サテライト会場】

須藤誠人アナウンサー:
「午後10時半を過ぎました。つい先ほど広瀬八段が勝利を決めました。ただ会場にはこれだけ多くの人が残っています」

 こちらは現役棋士らによる「大盤解説」のサテライト会場。

 将棋ファンにとっても「一番長い日」となりました。

将棋ファン歴60年 大井一郎さん(藤枝市):
「きょうはホテルに帰ってゆっくりタブレットで見ます」

Q.まだ見続けるんですね?

「ずっと夜中まで。きょうはこれで失礼します」

画像: 【サテライト会場】

【浮月楼】

画像1: 【浮月楼】

 激闘の舞台となった、静岡市の「浮月楼」。

 江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の屋敷跡地にある料亭です。

林輝彦アナウンサー
「藤井五冠と稲葉八段は浮月楼2階のこの羽衣の間で対局しました。藤井五冠はここに座っていたということです」

浮月楼 久保田暁子若女将:
「私どもは何年か対局の場に選んでいただいているので、数年前からいずれ藤井先生がいらっしゃったらいいなと、みんな申していまして、見守っているような感じでした。大変光栄なことでございます」

 浮月楼では4月27日と28日、名人戦第2局が行われます。

画像2: 【浮月楼】