全国に波紋を広げている「コシヒカリしかない」発言に静岡県議会は? 問題視する考え一致も対応策まとまらず
川勝知事
「あちらはコシヒカリしかない」
全国的にも波紋を広げている川勝知事のこの発言。
8日、県議会の会派代表者会議で知事発言についての協議が行われました。
自民改革会議
野崎県議:「議会としての意思をちゃんと知事に対して示すということであります」
ふじのくに県民クラブ
佐野県議:「誤解ではないですね。誤解で通せる問題ではないと思う」
川勝知事「誤解を与え、お詫びする」と謝罪
川勝知事は、2日、沼津市で開かれた東部地域サミットで、「誤解を与え、お詫びする」と謝罪しました。
川勝知事(4日):「まことに誤解なので。誤解で御殿場市を、マイナス評価を言ったかのごとく言われたのは誤解なので。完全な。そんな意図は全くありません」
8日、御殿場市の勝又市長は、「市民の心を傷つけるもので、市長として看過できない」としたうえで、知事の謝罪の言葉を受け、次のようにコメントしました。
勝又正美市長:「市長として遺憾の意が消えたわけではございません。今後も市民の意をしっかりくみ、市長として対応してまいります」
県議会の各会派は
この問題を巡り、自民党県連は、県議会で知事を追及する構えを見せていて、各会派に県議会として知事に申し入れを行うことを提案しています。8日午前10時から開かれた県議会代表者会議のあと、各会派の代表は…。
自民改革会議
野崎県議:「何かしらの意思表示をすべきだろうということで、「ふじのくに県民クラブ」の皆さんにその旨を伝えて、また会派内の意見をまとめてもらうというとこで今代表者会議は終わった」
Q:不信任決議?
「いやいや、代表者会議でそういうことは話をしない」
Q:意思表示とは謝罪や撤回ということでしょうか?
「謝罪や撤回というよりも抗議文になるか分からないがそういった形ですね。議会としての意思をちゃんと知事に対して示すということであります」
公明党県議団
蓮池県議:
Q:公明党としてどう思う?
「やはり大きな問題があると思う、知事の発言は。政務であっても。それはやはり議会としてこれまでかなり問題発言を重ねて謝罪もされていると。しかし尚かつそういう問題発言を繰り返すということはやはり課題が大きいと思う」
知事を支える県議会第2会派「ふじのくに県民クラブ」からも…。
ふじのくに県民クラブ
佐野県議:「まずふじのくに県民クラブは知事に代表者会議の場に来ていただいてしっかりと説明をしていただく」
Q:今回の発言に関してはふじのくに県民クラブとしてどう受け止めている?
「やはり適切でなかった発言だとしっかりと認識している」
Q:知事の言っているような単なる誤解ではないと?
「そうですね、誤解ではないですね。誤解で通せる問題ではないと思う。また会派で持ち帰って話をした後、夕方もう一度代表者会議で方向性を検討する」
午前中の会議では、各会派は「知事の発言に問題があった」ということで一致。議会としてどう対応するかは、8日夕方以降に再び代表者会議を開くことになりました。
先ほど2回目の代表者会議が開かれましたが、県議会として発言を問題視する考えは一致したものの、どう対応するかまではまとまりませんでした。
宮沢正美 県議会議長 午後4時半ごろ
「結果として静岡県議会としては、知事に対する抗議なりなんなりということはしません」
「今後の対応につきましては、各会派ごとに色々考えていただいて、そういう問題意識を持っている会派については、しっかりと知事に申し入れなり、抗議をしていただきたいということで終わりました」
Q 知事の発言について、問題視しているという認識では一致したのか
「問題があるという認識では一致したというふうに私は理解しています」
自民改革会議
野崎正蔵代表:「決して許されるものではないというような認識でありますので、そうした意味では毅然と対応していきたいというふうに思っています。もう少し、総意を深めて、認識を皆さんで深めてから発表したいと思っていますが、きちんとした形で県民の皆様にも分かりやすい形でお示しをしたいというふうに思っています。それが何かというのはもう少しお時間をいただきたいということです」
また、ふじのくに県民クラブは、知事の真意を聞く必要があるとして、会派として説明を求める機会をつくる考えです。