台風被害の静岡県清水区 断水解消地域が拡大 こども園にも元気な声が
大規模な断水が起きた静岡市清水区では飲み水として利用できる地域が拡大しました。また、休園したこども園にも子どもたちの元気な声が戻ってきています。
清水区民60代:
「(蛇口をひねる水が出る)出ましたね。これで手が洗える、うれしい」
最大6万3000軒と大規模な断水が発生した清水区では、徐々に復旧が進んでいます。30日午前9時に三保ブロック、庵原北部ブロック、庵原系小規模配水池ブロックのあわせておよそ2万5000軒で断水が解消しました。
清水区民60代:
「(水を飲んで)おいしいです 命の水ですね。ちょっと大事に飲みます」
ようやく断水が解消された三保地区。
通水作業によって、29日から生活用水としての利用はできるようになっていましたが、30日朝、給水所を訪れていた人からは…。
市民:「水は出てる?」
市民:「出てるけど洗濯がまわらない。水が足りなくてまわらない。だから、しょうがないから給水所にもらいにきた」
復旧の進み具合は、地域や家庭ごとに差があるようです。
梅田航平記者:
「こちら断水による影響できのうまで休園が続いていましたが、きょうから再開しました。園には子どもたちの元気の声が響いています」
清水区では断水の影響で休園していた、3つのこども園が30日から再開しました。そのうちの一つ、「川原こども園」では、園児131人のうち、およそ80人が登園。子どもを預けられない、いわば緊急事態となっていた保護者にとっても安どの1日となりました。
保護者:
「家にずっといるのもストレスがたまるし、思ったよりも早めに保育園も開いてくれたので、子どもも友達と遊べるし、ここに来られると安心して預けられる、助かるなというありがたさは本当にある」
保護者:
「きょう登園できるということで本人もすごく楽しみにしていたので、すごくうれしい」
園児:
「Q(.楽しみ?)うん」
しかし、最初から全てが元通りとはいかないようです。
当初は今週中に園を再開できない見通しとなっていたため、給食の食材は注文をキャンセル。
ただ、断水からの復旧が早まり、予定より前倒しして再開したことで、30日の給食は備蓄していた非常用の食料で対応することに…。
職員:
「(きょうの給食は)パンとシチュー、あとは桃の缶詰をデザートで出します」
子どもたちはペットボトルの水で水分補給。
これらは支援物資として、園に届けられたものだといいます。
園児:
「おかわり~!」
川原こども園 村上愛園長:
「給水所に何回も行っていた保護者もいたと思うので、その辺は動きが、子どもがいていつもと違って大変だったのではと思う。やっと園を開けられてよかったという気持ちと、子どもが元気に来てくれたのでよかった」
静岡市によりますと、清水区にある5つのこども園は今も休園していて、水道が使えるようになり次第、再開する予定としています。