【リニア】静岡・川勝知事…神奈川県知事とは『意見対立』 山梨県知事は応援…東海道新幹線「空港新駅案」再浮上?/今週の静岡

静岡県 川勝平太知事(今月11日):「時速500キロの空飛ぶ新幹線を体感していただきたいと考えて、地域の代表である、市長、町長、その市長会や町長会で試乗を呼びかけた」

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【リニア】静岡・川勝知事…神奈川県知事とは『意見対立』 山梨県知事は応援…東海道新幹線「空港新駅案」再浮上?/今週の静岡

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市長にリニア視察を呼びかけ

画像1: 市長にリニア視察を呼びかけ

 川勝知事から「空飛ぶ新幹線」と表されたリニア新幹線。10月4日、知事は、県内23の市長などが集まる会議の冒頭で、11月2日のリニア視察に、市長らも一緒に参加しないかと呼びかけました。

画像2: 市長にリニア視察を呼びかけ

静岡県 川勝平太知事:「JR東海の社長が『ぜひ川勝にリニアに試乗してほしい』と言われ、日にちが11月2日になった。だから私は(ここに)来た人みんな乗ったらどうでしょう?」

Q.「関心のある人はどこに連絡したらいいでしょうか?」

川勝平太知事:「私に連絡してください」

 市長らに突然のお誘いをした川勝知事ですが、JR東海によると、あくまでも今回の視察は知事に向けたもので、県内の市長らに同席してもらうことは想定していないといいます。

川勝知事の「開業遅らせたのは神奈川」に黒岩知事が反論

 ことあるごとに注目が集まるリニア問題。そのなかでも今特に注目を集めているのが、神奈川県との関係です。

画像1: 川勝知事の「開業遅らせたのは神奈川」に黒岩知事が反論

静岡県 川勝平太知事(9月22日):「品川―名古屋はできるかどうか、これを見に行ったわけですね。調査したわけです。そうすると「極めて厳しい」ということがわかりました。用地買収の交渉はですね、神奈川県に委ねられているわけですよ。だから一義的には神奈川県が、完全に2027年の開業を不可能にしたと思いますね」

 9月、神奈川県駅が建設される予定の神奈川県相模原市を視察した川勝知事。駅の建設予定地とともに車両基地の予定地を視察した知事ですが、その後、記者たちにこんなことを…。

川勝知事(相模原市役所・9月7日):「2027年に努力すれば(品川・名古屋間の開業は)できると、全ての知事さんが思っていらっしゃるんですね。だけど、きょうこの現場を見ればできないじゃないですか」

 用地の取得状況などを視察してから飛び出た川勝知事の発言。これには、神奈川県知事もだまってはいられませんでした。

画像2: 川勝知事の「開業遅らせたのは神奈川」に黒岩知事が反論

神奈川県 黒岩祐治知事(1日 神奈川県相模原市):「川勝知事が、どういう根拠でそう発言をしたのかよくわかりません。私たちも、しっかりと現場を見てくることは必要だなと思って、きょう、しっかり見てきました。これはパッと外から見ただけではわからないんですね。住宅がそこにある方は、その住宅を移転していただかなくてはいけない、難しい形があるんですが、住宅の部分で言うと8割になっているということですね。8割の方が了承してくれていることになる。2027年(開業)ということから考えれば、着実に進んでいることを私は認識できたので、(JRの)金子社長にも話をしたところ、『スケジュール通りいっている』という話なので、我々としてはそういうメッセージを、私たちの口からお伝えしたい」

記者からも…

 神奈川県駅と車両基地の工事の進捗をめぐり、両知事の意見が対立。11日、その様子を見た記者から、川勝知事にこんな質問が…。

記者「今回、1日の黒岩知事の会見を見ますと、口調こそ穏やかであれど、明らかに怒気を隠しているように見えましたけれども」

川勝知事(11日):「この調査研究、広報、啓発という事の事実、そこから見いだした事実を皆様方にお知らせしたと。それに対して、黒岩知事さんがああいう形で反応されたということで傷ついたということになってるかもしれませんけれども、ですから、それを克服するには、車両基地の現状、これを2015年の3月に、だと思いますけれども、土地の取得事務はJR東海から神奈川県が受託されているわけですね。ですから、7年半かけて半分なのか8割なのか、正確に我々知りたいと」

 リニアをめぐる神奈川県との雲行きが怪しくなる中、山梨県は静岡県を応援?その理由とは…。

山梨県知事が川勝知事を応援?

 2027年開業の雲行きが怪しくなる中、山梨県は、品川と甲府の先行開業に前向きです。

画像: 山梨県知事が川勝知事を応援?

川勝知事(11日):「(山梨県知事が)東京まで先行開業っていうのも考えるっていうことをおっしゃっているのは、長崎山梨県知事が山梨県、これもう長い間実験線を走行していて、すごい強い期待を持っている、甲州の皆様方。東京に出る。とりあえずできるところからということになれば、山梨県が早く東京へ出たい。東京の方たちからお越しいただきたいというふうなご希望は昔から持っていて、私は肌で感じて知っている」

 これまでも山梨から神奈川、もしくは品川駅までの先行開業に言及している川勝知事。一方で山梨県の長崎知事が、「静岡空港に東海道新幹線の駅を造る」ことが沿線全体の利益になると一部報道の取材で語りました。

川勝知事(11日):「だいたいあそこの牧之原台地が、一変致します、新駅ができると。ただし水(問題の解決)がなければ新駅ができないってことは、長崎幸太郎山梨県知事も百も承知の上で言っている。ですから、水の問題とは別個だということは明言されていたはずです。私どもも水がなければ空港が干上がるので、まずこの問題を解決しなくてはならないと。ただし、リニアが完成すれば、のぞみ機能がリニアの方にかなり移るので、しかも中央新幹線の小委員会の最終答申でも、新駅のことをうたっている」

再び注目? 「空港新駅」 

 これまでも川勝知事が度々発言してきた「空港新駅」について、再び注目が集まりそうです。

画像: 再び注目? 「空港新駅」

川勝知事(11日):「リニアが出来上がった時にどういう交通体系を持っているのが、日本にとって、全体としていいか。また山梨県にとってもいいか、静岡県にとってもいいかと。こういう考えで、私はこの考えには強く賛意を表したいと。静岡空港は富士山静岡空港と言っているが、実際に山梨県の方たちもたくさん利用していただいたし、行っているし、また山梨県に行くお客さんもいるんでね。もう富士山空港でいいと。富士山山梨空港と言ってもらってもいいと思うが、要するに共有しているものであるから、そういう意味で中部横断自動車道ができたので山梨県知事あるいは山梨県民にとっても、あの空港は非常にこの可能性を強く強く、意識してああいう(静岡空港新幹線駅)発言になったんじゃないかと、ありがたいことだと思っております」