オフィス街のオアシス 恋人との待ち合わせ SNS映えのスイーツも… 残したい静岡の純喫茶めぐり
おいしいコーヒーが楽しめる純喫茶。そのレトロな雰囲気もさることながら、昔ながらのレシピで作る懐かしのグルメは、今も変わらぬ人気メニュー。さぁ、愛され続ける静岡の純喫茶を巡ってみましょう。
ビル街にただずむ喫茶店…静岡市『レザン』
まずは、静岡市の中心部から。
松田和佳アナウンサー:「ありました。レザン」
ビル街にたたずむ喫茶店です。
「こんにちは」
開店は50年前。親戚が営む東京の喫茶店で修業したマスターが開業しました。コーヒー豆は、注文を受けてから挽きます。蒸気圧を利用する「サイフォン」を使ってドリップ。マスターのおすすめ「ブレンド」をいただきます。
Q:50年間で、街は変わりましたか?
マスター
松下克弘さん:「保険会社が4軒あって・・・・出社前にコーヒーを飲む」
時の流れとともに、そんな風景もなくなってきたと言います。
店先にはかわいらしい庭が。まさにオフィス街のオアシスです。
待ち合わせにロマン… 藤枝駅前『タイム』
松田和佳アナウンサー:「藤枝駅北口、ここにも残したい純喫茶が」
それが、ビルの2階にある喫茶店「タイム」。
松田和佳アナウンサー:「こんにちは・・・」
以前は、ソファーがたくさん並んだ、モダンな雰囲気でした。老朽化に伴い、5年ほど前にお店の半分を改装。でも半分は・・・
松田アナ:「こちらは昭和の雰囲気…」
2代目
合月唯之さん:「オススメはブレンドコーヒー。ネルという布を使ってドリップします」
タイムは、喫茶店グルメも人気。昔ながらの作り方を受け継いでいます。人気は「ナポリスパゲッティー」と「クリームソーダ」。
松田アナ:「(ナポリタンを食べ、クリームソーダ飲んで)おばあちゃんが作ってくれたナポリタンに似ています。クリームソーダは甘くてさわやかです」
そして、駅前の喫茶店ならではのエピソードも。
合月さん:「電車の待ち時間に彼氏を待つような。今でもすのカップルが夫婦で来てくれたりします」
おいしいコーヒーと喫茶店グルメで、待ち合わせも素敵なひとときに。
レトロなエンターテインメント 掛川市『ぎょくろ』
松田和佳アナウンサー:「掛川市にやってきた。ここにも残したい純喫茶が…それが『ぎょくろ』です」
かつては静岡市などにも展開していたという「ぎょくろ」。店内は、半世紀過ぎても変わらない雰囲気を受け継いでいます。マスターは3代目萩田幸一さん。母親の崇乃さんと親子で営んでいます。一杯一杯サイフォンで丁寧に淹れるコーヒー。創業からの人気は、飲みやすい口当たりの「ぎょくろブレンド」です。
そして、今若者たちに人気なのが、SNS映えする「プリンアラモード」。
松田アナ:「(プリン食べて・・・卵の味がしっかりとして、とってもなめらかです」
続いて、中身が入ってない空のカップが出てきました。どういうことでしょう?
萩田さん:(立ってカフェオレを入れるパフォーマンス)
コーヒーとミルクを1mくらいの高さからカップに注ぐ、空中パフォーマンス。その勢いで、カップは泡でいっぱいになるんです。
萩田さん:「コーヒーの分量と牛乳の分量を一緒にしているんです」
レトロな雰囲気で楽しいコーヒータイムが過ごせる「ぎょくろ」です。