「医療ひっ迫警報を再度発令することもあり得る」新型コロナ4259人感染…感染拡大に川勝知事も警戒呼びかけ 静岡県
静岡県内では16日、新たに4259人の新型コロナウイルス感染が発表されました。
先週金曜日より1157人多く、11日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。
管轄別では県発表分が2396人、静岡市発表分が715人、浜松市発表分が1148人です。
直近1週間の感染者数の累計は2万5649人で、前の週の1.3倍となっています。
また、新たに5人の死亡が発表され、死者数の累計は858人となりました。
「ひとりひとりが予防と備えに取り組んでいくことがとても大切」
県内でも急速に増加する感染者。16日午後、川勝知事が警戒を呼びかけました。
川勝平太知事:
「12月15日の一週間の新規感染者数の前週比は1.3倍であります。感染拡大のスピードが明らかに加速しています。このまま感染拡大が続いた場合、この夏に発令した医療ひっ迫警報を再度発令することもあり得ると言うことであります」
現在、静岡県の感染状況は、国の評価レベル2の「感染拡大初期」です。
しかし、川勝知事は、すでに各指標がレベル3の一歩手前まで近づいていると説明。
発熱外来の検査件数や救急搬送困難事案もすでに第7波のピーク時の半分ほどとなっています。今後さらに増加すれば、今年8月に発令した医療ひっ迫警報を再び出す可能性もあるといいます。
川勝平太知事:
「これから年末年始を迎えるにあたって医療機関の従事者のみに負担をかけるのではなくて、私どもひとりひとりが予防と備えに取り組んでいくことがとても大切です。ご自身や家族、友人など大切な方を守ることにつながりますので、何卒ご協力をお願いいたします」
インフルエンザも週ごとに倍増
また、インフルエンザとの同時流行についても…。
川勝平太知事:
「インフルエンザにつきましては、流行の水準には至っていませんけれども、県内の報告数は週ごとに倍増しております。県では発熱等、診療医療機関等の診療体制の強化など、この冬の流行に備えてきたところでございますが、一方、医療資源には限りがございます。県民の皆様にはこのまま感染拡大が続いた場合、医療機関が逼迫し、コロナだけでなくて一般医療においても受診・入院が困難になるなどの厳しい状況になることを改めてご認識くださればと存じます」