【リニア新幹線】ボーリングで出てきた水は山梨県の水なのか静岡県の水なのか熱い議論が静岡県の専門部会で
県の専門部会でJR東海は、2月に開始したボーリングについて15日時点で県境から677mの地点まで掘り進めていて、湧水量は非常に少ない状況が
続いていると報告しました。
また、孔口からおよそ115m地点で地質のもろい区間があることが確認され、今後は亀裂の有無などを調べることができるコアボーリングを実施する方針を示しました。
会議ではこのボーリングを巡る湧水が『山梨県の水か静岡県の水か』という認識について議論が熱くなる場面も…。
JR東海:
「今現在の状況で山梨県内のボーリングで出てきた水を静岡県に 戻すという考えは今のところない、正直」
森副知事:
「戻し方の議論が固まっていない段階では我々としては300m(から慎重に進める)と提示されたところで、一旦は(ボーリングを)止めていただきたい。という考えはあるが、それも関係なく山梨県側で掘っている水は
静岡には関係ないので、そのまま掘削するということか」
JR東海:
「県境から300mの所にある地下水は、静岡県の地下水だと認識していると…そういう理解でよいか」
森副知事:
「それでいま議論してきたんじゃないですか?」
JR東海:
「ですからそこを我々は県境から300mの所にある地下水は静岡県ではなく山梨県の水という考え方はないのかなと思って…。静岡県の水なんですか!?」
静岡県の湧水だという可能性があるという前提で、田代ダム案を含めて水をどう返すかを議論すべきという県に対し、JR東海は現状ではこれまでのデータから静岡県から出ている水ではないと推定できると主張しました。
静岡県 森貴志副知事:
「科学的工学的な見地の中で静岡県側の水が山梨県側に流れているか。まずしっかり確認した上で判明するまでは戻す方法も含めてしっかり対応した上で削孔していただきたい」
JR東海 中央新幹線推進本部 澤田尚夫副本部長:
「静岡県側から山梨県に出てくる水というのはあるかないか、黒か白かということではなくて、ありえるとは思っているが、ありえ方がいろいろな形があると思っている。即山梨側の地下水を静岡側に戻すという考えはないが、よくこれからの状況を見つつあるいは県とも相談して対応は考えていきたい」