感染力が1.3倍の英国株に入れ替わる…感染者数高止まりの原因か 半数超が西部に集中…県担当者「市中感染が多い」 静岡県

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(28日):「(人口10万人あたりの感染者数は)13人前後で高止まりしている状況で、大変懸念している。一つの原因として、県内ではほとんどすべて英国株に入れ替わっています」  

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 感染が減少傾向にあるものの、高止まりしている県内の感染状況。96.2%を占めるまでになった変異ウイルスの存在が、比較的速やかに感染者が減少に向かった、第3波との違いを生んでいるといいます。

県健康福祉部 後藤幹生参事:「英国株は感染力、うつす力が1.3倍というふうに計算しています。1月の10人台の状況の1.3倍、すなわち13人台というのは変異株の影響と考えています」

Q. 県全体みると、ピーク超えたようにも見えるが楽観視できない?

後藤参事:「1つのピークで終わらないことも。ある程度大きいクラスター起きるとまた再上昇する」

 一般病床の使用率、10万人あたりの療養者数、入院率の3つの指標が基準を上回り、県内の感染状況は引き続き、国のステージ3相当の状況が維持されました。

 さらに、イギリス株に次いで、県内ではインド株の確認も相次いでいます。静岡市は29-30日に、市内で新たに2人がインド株に感染したことが判明したと発表し、県内のインド株感染者はこれまでに8人にのぼっています。

西部に感染者多いのは「市中感染が多い」

画像: 静岡県の会見(28日)

静岡県の会見(28日)

 一方、県内では感染者全体の半数から6割ほどを県西部が占めているといいますが、感染状況が悪化している愛知県が近いことだけが理由ではないようです。

Q.西部が東部・中部に比べて多いのは県境だから?

後藤参事:「西部保健所管内の陽性者が県境を越えて愛知に行っているというエピソードはあまりありません。感染経路不明が、多い時は半数近く。市中感染の割合が多くなっている。それと若い人が多い。どうしても高齢の方に比べ人と会う機会が多いのではないか」