あの「ブルガリ」が袋井の「クラウンメロン」とコラボ 宝石のようなフルーツの魅力を世界に発信 静岡・袋井市
イタリア人シェフが絶賛した「マスクメロン」
さまざまなフルーツが並ぶまるで宝石箱のようなこちらのケーキ。値段はなんと5万円。山梨の黄金桃や岡山のシャインマスカットとともに材料に使われたのが…
ルカ・ファンティンさん:「(試食リアクション)イタリアだとこれぐらいのクオリティのものは手に入らないですね」
イタリア人シェフのルカ・ファンティンさんが絶賛するのは、マスクメロンの最高峰「クラウンメロン」。袋井市が誇る特産品の魅力が一流シェフの手により発信されます。
メロン農園で丁寧に栽培される様子に驚く
松田アナ:「袋井市のメロン農家に来ています。見てください、こちらのもうじき食べごろを迎えるメロン。日本一高いフルーツとも称される静岡産のクラウンメロンが世界的ブランドとのコラボレーションです」
袋井市見取にある「中條メロン園」を訪れたのは、高級ジュエリーブランド「ブルガリ」が運営するレストランのシェフ、ルカ・ファンティンさん。クラウンメロンのみずみずしくとろけるような食感に惹かれ、栽培の様子を見に来ました。
農園を運営するのは中條友貴さん。去年、品評会で優勝した実力の持ち主です。
千疋屋さん:「やっぱりガラスとビニールだと違うんですか?」
中條さん:「光の具合も違うし、耐久性も違うし」
千疋屋さん:「ここで今何度くらい?」
中條さん:「32~33℃かな?」
こちらの農園では、10棟の温室で年間1万5000個を出荷しています。その栽培は簡単ではありません。メロンは温暖な気候を好むため、冬はボイラー、夏は冷房が稼働。一年中生産出来るよう、温室の維持費・燃料費に年間1000万円をかけ、室内を一定の温度に保っています。
1本の苗から選ばれるメロンは1つだけ!
また、メロンの葉に花が咲いた日にちを書いて管理することで、食べ頃を逃さずに出荷することができるといいます。さらにルカシェフを驚かせたのが…
中條さん:「(1つの木にメロンを)1個にしないと良くならない」
ルカ・ファンティンさん:「すごい。1個!」
甘みが詰まったジューシーなおいしいメロンを作るのに欠かせないのが、摘果と呼ばれる作業。実が卵ほどの大きさになった時点で、1本の木になる最も状態の良いものを1つだけ選び、それ以外は摘み取ります。
まだ成熟していないメロン、その味は…?
ルカ・ファンティンさん:「(摘果した実を実食)きゅうりみたいですね。甘くはないです。野菜のような感じ」
こうして手間暇かけて丁寧に育てられたメロン。種まきから100日程度で出荷を迎えます。
ルカ・ファンティンさん:「イタリアだとこれぐらいのクオリティのものは手に入らないですね。おいしい!」
ニコラくん:「すごいおいしい!」
世界的なブランドを目指して
職人技とも言える作業を目の当たりにし、生産者の“思い”に触れたルカさん。
ルカ・ファンティンさん:「自分にとって初めての体験でした。1つの苗から1つのメロンしか取れなくて、種選びからメロンの形にまでこんな素晴らしいこだわり方をしているのは日本だけだと思う」
中條さん:「(最初聞いたときは)え!?っていう。世界的に有名な人がメロンをどういう風にしてくれるかっていうのがやっぱり楽しみではありますね」
クラウンメロン支所
中條文義所長:「世界の最高ブランドにしたいと思ってメロンを一生懸命作っていますので、ブルガリさんとのコラボによってそれがより一層近くなることを期待をしています」