アクリルボードに穴 誰が何の目的で… 園長は「大変憤りを感じる」 静岡市の日本平動物園でサイの「ツノ」盗まれる
日本平動物園
竹下秀人 園長:「まず一言、大変憤りを感じています」
日本平動物園によりますと、きのう31日の午前7時ごろ出勤した職員がサイを公開しているエリアに設けられた展示スペースの窓ガラスが割れているのを発見。そこにあるべき骨格標本として展示していたシロサイのツノがなくなっていました。
須藤誠人アナウンサー:「被害にあった施設は園内のほぼ中央に位置していて、付近には防犯カメラも設置されていない人目に付きにくい場所での犯行でした」
日本平動物園
竹下秀人 園長:「この辺に直径40cmほどの穴が開いていて、その中にツノが見えますので、おそらく推測ですけれども、手を伸ばして引っ張り出したんじゃないかと。アクリルボードの中にツノが展示されていたものですから、ガラスと同時に中のアクリルボードも穴を開けてそこから持ち去ったと思います」
盗まれたのは1989年に開園20周年記念として来園した2頭のシロサイのうち、1999年に死んだオスのサイタロウのツノで、大きさはおよそ50センチ、重さは5キロほどだったといいます。ツノは頭の骨と一緒に展示されていましたが、頭の骨は被害を免れたということです。
日本平動物園
竹下秀人 園長:「一部では漢方薬に利用されることもあるようなので、そういったことが目的なのか、あくまでも推測ではあるんですが、高い金額で取引されているというような話も聞きます」
おととい30日は休園していましたが、夜の警備で異常はなかったそうです。すでに被害届を提出し、警察は販売目的で盗んだ可能性もあるとみて捜査しています。
日本平動物園
竹下秀人 園長:「貴重な動物のツノ、骨格標本というのは教育的にも学術的にも我々動物園ひいては市民の財産として、大変貴重な資料。元あったような形で、無事返って来てほしいとスタッフ一同思っている」