台風7号発生 静岡県東部の観光地では警戒感 伊豆・三津シーパラダイス&沼津港

九州に接近・北上している台風6号、来週、県内に接近する予想の台風7号は夏休みの観光業に影響を及ぼしそうです。
県東部地区で聞きました。

画像1: 台風7号発生 静岡県東部の観光地では警戒感 伊豆・三津シーパラダイス&沼津港

 磐田市 午前10時ごろ

 九州に接近する台風6号の影響で、静岡県内でもまとまった雨が降り続いています。

 さらに今、懸念されているのが、8日発生した台風 7号です。

 来週にかけ、強い勢力で静岡方面に接近する恐れがあり、
県内では最大限の警戒が必要となりそうです。

 今週末からお盆の夏休みに入る人が多い中、県内の観光面にとっても影響は避けられません。

画像2: 台風7号発生 静岡県東部の観光地では警戒感 伊豆・三津シーパラダイス&沼津港

 イルカショー 伊豆・三津シーパラダイス 沼津市

 イルカの水しぶきを浴びて、びしょ濡れになる子どもたち。

 夏休み期間中ということもあり、沼津市の伊豆・三津シーパラダイスは多くの家族連れで賑わっていました。

 ただ、台風7号が来週にかけて接近するとみられることか
施設側も警戒感を強めています。

伊豆・三津シーパラダイス 志村博 支配人付:
「台風だとお客様が出掛けるのを控える場合が多いのでお客様は減る気がする」

 現時点では、お盆期間中の団体予約など、キャンセルの連絡は来ていないといいますが、こんな影響も懸念されています。

画像3: 台風7号発生 静岡県東部の観光地では警戒感 伊豆・三津シーパラダイス&沼津港

伊豆・三津シーパラダイス 志村博 支配人付:
「通常野生動物なので雨風には強くて、イルカは耐えられると思うが、お客様の方が耐えられない状況になるとショーは中止になる」

イルカショーの会場は屋根はついているものの屋外となるため、暴風が吹いた場合には雨風をしのぐことが難しくなります。

水族館にとって目玉のイベントですが、「中止」の可能性の視野に、お客さんの安全を最優先に営業していくとしています。

伊豆・三津シーパラダイス 志村博 支配人付:
「(台風7号は)伊豆半島を直撃する恐れがあるので、お客様の安全を第一に考えて営業を考えたい。万が一、公共交通機関が止まってしまう場合はすぐに休館・営業中止の判断をしなければいけない」

画像4: 台風7号発生 静岡県東部の観光地では警戒感 伊豆・三津シーパラダイス&沼津港

沼津港

 一方こちらは、新鮮な魚介類を求め多くの客が訪れる沼津港。

画像1: 沼津港

 例年、大型連休中には県外客でにぎわいますが、台風7号の影響で客足が遠のく懸念も…。

マルヤ水産 蒔田絵美店長:
「どうしても雨風が強くなるとガクッと客が減る。この夏一番のかき入れ時なので売り上げが心配」

 また、台風が近づくと、県外の客以外の売り上げにも影響が出るといいます。

マルヤ水産 蒔田絵美店長:
「(地元の)皆さんが帰省する際におみやげにおいしい干物を持って帰りたいとたくさん買ってくれる人が多いので、この夏一番の売り上げがあると思うんですけど。通常ですと…」

画像2: 沼津港

 例年であれば、この時期は繁忙期のお盆に向け、大量に魚を仕入れますが、今年は台風7号の進路が不透明なため、仕入れる量にも頭を悩ませています。

マルヤ水産 蒔田絵美店長 :
「本当は何日も前から『きょうはこれだけ(魚を)ひらく』と計画を立てるが、ちょっと予想がしづらいというか、難しい」

画像3: 沼津港

 県内では、去年、今回と同じお盆の時期に台風8号が伊豆半島に上陸。

 特に松崎町では、町内の太田川が氾濫し、大きな浸水被害をもたらしました。

画像4: 沼津港