中学校の体育授業のけがで後遺症… 元生徒の男性の訴えを静岡地裁が棄却
中学校の体育でけがをして後遺症が残ったとして、元生徒の男性が静岡県吉田町を相手に損害賠償を求めた裁判で、静岡地裁は男性側の訴えを全面的に退けました。
訴えによりますと吉田町の男性は2007年、当時通っていた中学校の体育の授業でマット運動の練習中に頭や背中を強打。その後、麻痺などの後遺症が残ったのは町が注意義務を怠ったためだとして8400万円余りの損害賠償を求めていました。29日の判決で静岡地裁は「背中を打ったが、後遺症との因果関係は認められない」として男性の訴えを棄却しました。男性側の弁護士は控訴を検討するということです。一方、吉田町は「こちらの訴えが全面的に認められた」とコメントしました。