藤井七冠の勝負メシ 「千楽北口店」カツハヤシ…翌日は開店前から行列 お土産は「冨久屋」イタリアンロール…対局後から問い合わせ殺到 静岡・沼津市
「千楽北口店」カツハヤシ
3日、藤井七冠が昼食として選んだのは、サクサクのカツの上に、3日間かけてじっくり煮込まれたデミグラスソースがたっぷりかかった、ボリューム満点の「カツハヤシ」です。
このメニューを提供したJR沼津駅前の「千楽北口店」では、一夜明け、早くも反響があったそうで…。
千楽北口店 大竹浩司シェフ
Q.きのう藤井七冠が食べて、きょうまでの間に反響は?
A.「すごいですよ。やはり(きょうは)カツハヤシの注文がほとんど。開店前に店の前に行列ができてて、そこから昼の閉店時間まで、ずっとカツハヤシの注文ばかりだった」
開店前に30人以上の行列
きょうは開店前にはすでに30人以上が並んでいたそうで、ランチタイムは常に満席状態が続いていたと言います。また、カツハヤシについても、勝負メシに選ばれたことを受け、きょうは通常の倍の量を提供できる仕入れをしていましたが、ランチタイムには全ての材料が無くなってしまったと言います。
店の外には、さっそく“藤井効果”で、訪れたという親子の姿も…。
伊東市民:「きのうの対局で藤井七冠が食べたから、久しぶりに食べたくなってきた」
Q.藤井七冠が食べたことは?
A.「すごくうれしかった、選んでくれたと思って。あまりにもボリュームあるから、さすがに(選ぶのは)ないかなと思ったら、選んでくれたのですごくうれしかった」
母.「将棋はわからないが、藤井七冠が快進撃で勝っているのはずっと見ていて知っていて、勝負メシもいつも話題になっているので、やはり興味がある」
予想以上の藤井フィーバーに店側は…。
千楽北口店 大竹浩司シェフ:「うれしい悲鳴。週末の金・土・日に、近くで沼津市の市制100周年のイベントがある。それと今回の藤井七冠の勝負メシを見た客と、両方で来られるとゾッとする」
お土産は「冨久屋」イタリアンロール
今回の棋聖戦で注目を集めたのは勝負メシだけではありません。実は「お土産」として、沼津の名物スイーツ3品がそれぞれの棋士へと渡されていました。
その中のひとつとして選ばれたのが、沼津が誇る創業71年のロールケーキの名店「冨久屋」です。
冨久屋 長澤良恭代表:「すごく光栄な話でとてもうれしく思っている。スタッフの皆も「光栄だ 光栄だ」と言ってとても喜んでいた。きのうは本当にずっと(客から電話が)鳴りっぱなしで、電話係みたいなをやってたりした」
今回、藤井七冠へのおみやげとして選ばれたのが、こちらの『イタリアンロール』。37年前から製造していて、スポンジとクレープの生地に、甘さ控えめな生クリームと栗を包んだ看板商品です。
冨久屋 長澤良恭代表:「こだわりは周りの皮。しっとりとしたシュー生地の皮になっていて、その周りの皮と中のスポンジ、あとは生クリームと中の栗が食べた時に一体感が生まれるようなものを目指して作っている」
きのうの対局後から店には問い合わせが殺到。きょうは午前中だけですでに100本以上が売れていて、売れ行きは冬のピーク時並みになっていると言います。予想以上の藤井フィーバーについて、店は…。
冨久屋 長澤良恭代表:「いま現時点で、お客様に対して僕らの製造が追いつかないことも多々あるので、なるべく皆さんに作れるように、これから努力したい」
Q.今後の売上には期待感は?
A.「ぜひ期待させていただきたい」
見事、沼津で勝利を収めた藤井七冠。勝利への喜びと同時に沼津経済も嬉しい悲鳴となっています。