「磐田は浜松よりも文化が高い」「藤枝東はボールを蹴ることが一番 勉強よりも」またまた川勝知事が不適切発言か
静岡県庁で表敬訪問を受けた際の川勝知事の発言内容が
また物議を醸しています。本人は13日の定例会見で正当性を主張しています。
川勝知事 13日:
「私は自分の思っているとおりのことを話していると言うこと。場を心得て、お話しをしているつもりである」
13日の定例会見で、記者から“ある発言”について真意を問われた川勝知事。
その発言というのが・・・。
「男の子はお母さんに育てられる」
「磐田は浜松より文化が高い」
これは、13日川勝知事が、磐田市を拠点として活動するサッカー女子なでしこリーグ1部の「静岡SSUボニータ」の表敬訪問の際、監督や選手との談話の中で出てきた言葉です。
「男の子はお母さんが育てる」といった発言や、浜松と比較して「磐田は文化が高い」といった発言が、「父子家庭の軽視」や「浜松市民を見下している」との見方につながっているのです。
2021年には「コシヒカリ発言」
川勝知事の“お騒がせ発言”は今回が初めてではありません。
川勝知事 浜松・中区 2021年10月
「静岡県の東の玄関口、(御殿場市は)人口は8万強しかないところ。こちら(浜松市)は食材の数も439のうち3分の2以上がある。あちらはコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている」
2021年10月、参院静岡選挙区の補欠選挙で
川勝知事の口から飛び出したいわゆる「御殿場コシヒカリ発言」。
不信任決議案が
これが波紋を呼んだほか、ペナルティーとして「返上する」と表明していた給与やボーナスも返上されていなかったことが発覚。
最終的には県議会最大会派の自民改革会議から不信任決議案が提出される事態に。
1票差で否決されるまでに発展しました。
自らの度重なる不適切な発言に対して、川勝知事はー。
川勝知事 去年7月24日:
「間違いはすることがあるかと思いますが、今度間違うようなことをして、人様に迷惑をかければ、辞職するというふうに申し上げている」
磐田は文化が高いの真意は
「辞職」を引き合いに誓いを立てていた中で再び飛び出した川勝知事の“注目発言”。
その真意はなんだったのでしょうか?
Q「磐田っていうところは文化が高いんですよ。浜松より元々高かったわけでしょう」という発言があったんですけども、これの真意を伺いたい。
川勝知事:
「これは事実でしょう。聖武天皇が東大寺を造られて、その後、国分寺・国分尼寺が全国に造られた。ですから、それぞれの一番の中心地に国分寺を作った。
それは磐田ですね。遠州では磐田だったわけです。」
「磐田の文化が高いと言うのは、私はその通りだと思って、今でもおります。今は、浜松の方がどうだこうだって言うんじゃなくて、かつて磐田が遠州の中心地域の一つだったと言うことを申し上げた。」
浜松を引き合いに出す理由は
Q: 浜松を引き合いに出す理由は何かあったんでしょうか?
川勝知事:
「浜松に家康さんが移ったからですね。それ以降、浜松の発展の可能性は…、やっぱり天竜(川)の流域っていうのは氾濫しますからね、」
「しかしながら沖積平野というか、のちに新田開発でバーっと広がりますけれども、治水ができるようになって広がるようになっていくと、そうした中で、浜松も、地域として発展するようになったと、近世以降だと思っております。そういうのが私の認識です。」
浜松市民は
文化の高さを比べるため、引き合いに出された形の浜松。
市民は今回の発言をどう感じているのでしょうか。
浜松市民 60代:
「逆に笑っちゃう感じがする。またかって。いま浜松の人と磐田の人がけんかしているわけでもないし。平穏に暮らしている人たちに、そういうことを言う必要は全くない」
浜松市民 60代:
「川勝知事が好きなので、はっきりした方なので、そういう意見も一概には反対しないが。あからさまな発言は控えていただいて、周りをよく見て平等であってほしい」
藤枝東は蹴ることが一番…
きのうの表敬訪問では、サッカーの強豪校として知られる
藤枝東高校について、このような発言も…
「藤枝東はボールを蹴ることが一番重要。勉強よりも」
Q表敬訪問は公務だと思うが「藤枝東はサッカーだけだ」というような印象をもたれかねない発言されていたが、これについては?
川勝知事:
「いやいや(笑い)発言した通りですよ。特段、その他意はないと思います。」
Q.藤枝東は地域の中でも一番の進学校だと思うんですけども、ボールを蹴ることが一番重要なことなんですよっていう発言は理解に苦しむ。
「サッカーは手じゃ駄目でしょ?サッカーというのはボールを蹴るスポーツじゃないでしょうか。蹴球ってぐらいですから。」
Q.学校がボールを蹴ることが一番重要なことと言ってるような表現
「サッカーを大事にしている学校であるということの別表現であります。」
常時公人
こうした川勝知事の“独自見解”に記者からはこんな質問が・・・。
Q2021年のコシヒカリ発言から、常時公人であって、知事は発言には気をつけるというようなことだったかと思うんですけども、誤解を与えるような発言を、度々繰り返されてしまうのは、ご自分でどうお考えですか?
川勝知事:
「私は自分の思っているとおりのことを話していると言うことです。場を心得て、お話しをしているつもりであります。」
Qこれからも改めるつもりはないということですね。
「「常時公人」というその姿勢を貫きます。」
「辞職」という約束を抱える中で、再び注目を集めることとなった川勝知事の発言。
最後にこう締めくくりました。
川勝知事:
「(ボニータの選手らに)ご無礼を働いたとすれば問題があると思いますけれども、そういうことはなかったと思っております」
自民党改革会議は
今回の発言を巡り 県議会最大会派の自民改革会議は。
自民・増田亨大代表
「当事者がどう思われているかというのも含めて調査する。騒動になること自体、またかという感じ。しっかり状況分析して対応を決めたい。」