くふうハヤテ開幕4連敗…しかし、それ以外にも多くの課題が

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シーズン開幕から4連敗と、まだまだ課題が残るくふうハヤテですが、課題が浮き彫りになったのは球団だけではありません。

静岡市 難波喬司市長 13日
「探さないといけないという状況にならないよう、できればスタジアムのすぐ近くに、そういった施設を置ければいいと思っている。今いろいろと画策中です。ただまだ具体化していない」

 「くふうハヤテ」には、静岡市も全面的にバックアップ体制を取っています。

静岡市 難波喬司市長 去年11月 
「ハヤテ球団が庵原球場を本拠地にNPBに参加するということなので、それに対して球場の改修が必要になるので、必要な経費を計上しています」

 くふうハヤテの本拠地、静岡市清水区の市営「ちゅ~るスタジアム」。

 施設の老朽化などがあり、場外にボールが出ないようにフェンスを設置するなど改修を進めてきました。

 ただ、施設の老朽化だけではなく静岡市には課題が山積しているのです。

 その一つが駐車場問題です。

 球場の収容人数はおよそ1万人。

 市街地から離れているということもあって、多くの観客が車で来場した場合、駐車場が足りなくなる可能性があるのです。

能地 優アナウンサー
「ちゅ~るスタジアムの第一駐車場ですが、現在はもう満車状態となっています。そのため今第二駐車場の方へと続々と車が誘導されている状況です」

 こうした課題を受け球団側は、開幕3連戦に向けて、球場内の600台分の駐車場に加え、臨時駐車場として3カ所で350台分を確保。

 それでも足りない場合は、スタジアム横のグラウンドを臨時駐車場として利用できるようにするなど、計1200台分の駐車スペースを確保していました。

静岡市内 70代:
「とにかく不便なので、車なので球場も駐車場が400台ぐらいしかないと聞いているので、シャトルバスとか常時運行してもらえると来やすいと思う」

 静岡市によると開幕戦の日は、球場内の600台分の駐車場で賄えたといいます。

駐車場以前に集客の問題が

 ただ裏を返せば、観客動員の不調の表れとも取れます。

 難波市長は、開幕3連戦のうち16日・17日の集客数をそれぞれ4000人から5000人と見込んでいました。

静岡市 難波喬司市長 13日:
「特に遠くから来ていただいた方は、なるべく静岡市内に長く滞在していただいて、静岡の魅力を満喫していただければありがたい」

 結果は、金曜日の開幕戦が1631人、2戦目は土曜日ながら1306人、3戦目の日曜日も1363人と目標には遠く及びませんでした。

 駐車場の課題はクリアできたものの、そもそも観客数を伸ばさなければならないという課題が明確になった形です。

集客の問題
集客の問題

飲食、物販の施設がない

 飲食の面でも課題があります。

 スポーツ観戦といえば、スタジアムグルメを目当てに訪れる人もいますがスタジアム内に、飲食店はありません。

横浜から 50代:
「一番いいのはコンビニがあるのがいいのと、あとはバス、行き来ですかね」

都内から 30代:
「見ながら食べるのに支障がないように片手で食べられる物とかそういうものがあったほうがいいと思う」

 こうした声を、難波市長も敏感に感じとっているようです。

静岡市 難波喬司市長 13日:
「スタジアムの周辺に、こういうまだまだ魅力的な施設はないので、やはりそこの場所で飲食したり、あるいは物販、物を買ってもらうのは非常に大事だと思っている。できればそのスタジアムすぐ近くに、そういった施設は受ければいいかなと思っている」

 スタジアム内に売店がないため、この日はキッチンカーが人気を集めていました。

 市長の会見にもあったように、静岡市は今後、飲食やグッズ販売の施設も作りたいという考えを持っています。

 ただ、こうした構想は、何らかの形で税金を投入する可能性があり、再び市民の注目を集めることになりそうです。

 念願のプロ野球の誘致から見えてきた数々の課題。

 静岡市は今後どのように動いていくのでしょうか?

飲食にも課題
飲食にも課題