過半数の保育士が3月末で退職の意向 園は新規採用で基準満たす方針 静岡・掛川市

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 静岡県掛川市の保育園で、保育士のほとんどが3月末で一斉に退職の意向を示していることがわかりました。

 保育士が一斉退職の意向を示しているのは、掛川市の「千羽すぴか保育園」です。掛川市によりますと、保育士19人のうち正規・非正規雇用合わせて11人が3月末で一斉に退職する意向を示しているということです。

 この保育園を運営する法人の理事長は、おととし園児の送迎バス置き去り死事件があった牧之原市の川崎幼稚園の運営法人でも理事長も務める増田多朗氏で、掛川市は保育士の主な退職理由について、増田氏が川崎幼稚園の対応に追われ、現場の保育士とのコミュニケーションが不足し、園が進める改革方針の理解が得られなかったことだとみています。

 園側は現在の状況を保護者に伝えるため、15日に通知を出しましたが、掛川市によりますと、転園希望者は19日時点で8人で、市が22日まで受け付けています。

 園側は4月以降、11人を新規採用し、運営態勢の基準を満たす方針ですが、市は、園児や保護者の不安解消のため、園に対し支援や指導をしていくとしています。