静岡市葵区の盛り土について、静岡県に不適切な対応があったとして再発防止策をまとめ公表

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静岡市葵区の日向地区と杉尾地区に作られた盛り土を巡る行政対応について、静岡県は不適切な点があったとし、今後の再発防止策をまとめ、公表しました。

 検証結果は静岡県交通基盤部が100人以上の職員らから聞き取り調査から取りまとめられました。

 静岡市葵区の日向地区と杉尾地区では、2005年以降業者が造成した不適切な盛り土が確認されていました。

 県は繰り返し行政指導していたものの、おととしまで盛り土の造成が継続されていました。

 27日公表した検証結果では、日向地区に関しては、盛り土発覚から原状回復命令を行うまでに18年経過していて、「警察と連携して指導を進め必要に応じて告発を検討すべきだった」と指摘しています。

 また引き継ぎも不十分で、行政対応は不適切だったと結論づけました。

 今後は常に警察など関係機関と連携することや、行為者が是正措置を放置した場合を想定して、行政処分や行政代執行の具体的な検討を徹底するなどという再発防止策をまとめました。

静岡県交通基盤部政策管理局 柴浩行局長:
「不適切な対応が生じていたということについては、深く受け止め、幸い日向・杉尾地区では熱海と違い、事故が起きていないので、このようなことが二度と起きてはいけないので、徹底してまいりたいと考えている」