紅麹を使ったサプリメント摂取死亡した人が4人に 静岡県内でも自主回収する動きが
小林製薬の紅麹を使ったサプリメントを摂取し、死亡した人は4人になりました。静岡県内でもその紅麹を原料とする商品を自主回収する動きが出ています。
静岡県健康福祉部 衛生課 太田智恵子課長
「小林製薬が製造しました。3製品、(紅麹)コレステヘルプ、ナットウキナーゼさらさら粒ゴールド、ナイシヘルプ+コレステロール、この3製品についてお手元にある場合には一切召し上がらないように使用中止をお願いします。」
小林製薬の「紅麹」を使ったサプリメントを摂取した人が相次いで健康被害を訴えている問題を受け、静岡県は28日、緊急会議を開きました。
これまでに関連が疑われる患者は、県内で6人確認されていて全員が数ヶ月〜数年、紅麹コレステヘルプを服用していたと見られています。
いずれも腎機能障害を発症したということです。
県は、製品購入者に対して、直ちに喫食を中止し、体に異常がある場合は、医療機関を受診するか最寄りの保健所に相談するよう呼びかけています。
保健所に相談を
被害状況については、随時、県のHPで発信していく予定です。
また、健康被害の報告が続く中、小林製薬はきょう新たに、サプリを摂取した2人の死亡の報告があったと発表しました。
問題に関連する死者は合わせて4人となりました。
静岡市に本社を置くシャンソン化粧品
健康被害が確認されているのはサプリだけですが、
小林製薬の紅麹を原料として使っている会社は全国で170社にのぼります。
県内も例外ではありません。
静岡市に本社を置くシャンソン化粧品は、自社商品の「特選十六酢」について、自主回収を行うと発表。
他にも、県によりますと委託で製造されている富士宮市のニッポーで製造しているノエビアの製品や、静岡市のアムスライフサイエンスが製造するツバキ薬班の製品がリコールの対象となっているといいます。
愛知県小牧市にある製薬会社 「山本漢方製薬」
山本漢方製薬
「これが小林製薬の紅麹ですね。」
愛知県小牧市にある製薬会社 「山本漢方製薬」では、小林製薬の紅麹を使用し、製造していたサプリメントを、今週月曜日から自主回収しています。
倉庫には「使用禁止」と書かれた貼り紙が・・・。
自主回収をしているのは、「内脂ブロッカー」というサプリです。
ON 山本漢方製薬
「だいたい1000ちょっと、1100前後になります。」
「(損害額は)ざっと500万円以上は、たぶんかかってくるなという予想は
立てています。」
現在までに購入者からの健康被害は確認されていませんが、自主回収の発表を受け、電話が鳴りやまず、職員が対応に追われています。
山本漢方製薬
「要は青汁ですとか、ほかの商品には影響ないのかとか、そこは常に全く問題ないですよというような答えをさせてもらってるんですけど…」
「要は青汁ですとか、ほかの商品には影響ないのかとか
そこは常に全く問題ないですよというような答えをさせてもらってるんですけど…」
こちらの看板商品である「青汁」には、「紅麹」は一切含まれていませんが、心配する利用者からの問い合わせが後を絶たないといいます。
山本漢方製薬
「たしかに風評被害、他の物は大丈夫ですよと説明しても山本漢方=紅麹というイメージでとられちゃうと」
「まず原因究明を先にやっていただいて、きちんとした説明ができればと思ってます。」
厚生省
厚労省は今週中をめどに、健康被害が確認されていない小林製薬の紅麹を原料としている製品をどうするのか、専門家の意見を聞く方針です。
また小林製薬はあす午後に、記者会見を行なうとしています。