美容室に飲食店…地元で被災者支援広がる 静岡・熱海市の土石流災害
佐野伶莉アナウンサー(5日)
「多くの方が避難をしているホテルに支援物資が届きました。マスクなどが届けられている様子がうかがえました」
「多くの方が避難をしているホテルに支援物資が届きました。マスクなどが届けられている様子がうかがえました」
支援物資と現場のニーズのミスマッチも
被災者のために多くの支援物資が届けられています。しかし、現場のニーズとのミスマッチという問題も。熱海市は支援物資の受け入れを「一旦休止する」という苦渋の決断をしました。
熱海市職員
「保管できる場所も限られていますし、いただいた支援物資を整理・分別する職員のマンパワーも限られている。大変心苦しい限りですが、一旦止めさせていただいている」
交通の便が回復していない地域に支援物資を届ける
避難者の多くがホテルに滞在しているため食料品などは不足していないということです。これまでに集まった支援物資は、ボランティアによって、交通の便が回復していない地域の住民に届けられています。
避難者:「ありがたいよね。(買い物に)行けないから、こうしてやってくれるのは、ありがたい」
Q.物が買いに行けない不安はなかった?
A.「食べたいもの本当はあるけど、食べられないのが悲しいね」
美容院はシャンプーやカットを
こうした支援の輪は熱海市内にも広がっています。避難者が身を寄せるホテルの向かいの美容室では、避難者にシャンプーやカット・カラーを無料で行っています。
おしゃれ美容室 船戸晶子さん:「髪の毛をやれば気分も少し落ち着いてもらえるかなと思って、なるべくなら一つでも役に立ちたいと思って」
3.11で被災したオーナーがラーメンを提供
こうした動きは飲食店でも。「麺匠 うえ田」では、宮城県出身のオーナーが3・11で被災した経験から、何か役に立ちたいと被災者やボランティアへのラーメンや餃子の無料サービスを開始。店内に置かれた募金箱にもたくさんの善意が集まっていると言います。
また、海沿いの人気バーガー店、セルフィッシュダイナーでも同様に被災された方たちへの無料サービスを開始。熱海市内の飲食店でもこうした支援の輪が広がっています。