【新型コロナ】95%がオミクロン株か…1カ月足らずで置き換わり 県西部と東部で「病床ひっ迫が少しずつ始まっている」 静岡県

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(21日) 「オミクロン株の推定の占める割合は95%に達していると、オミクロン株が95%まで急速に上がったことになります。当面2週間、節分の日が来るぐらいまでは、会えば会うほどオミクロンに感染するリスクが高まるというふうにご理解いただきまして、会う機会、会う人数、会う時間を最小限にしていただきたい」

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 静岡県内で初めてオミクロン株の感染者が確認されたのが12月27日。そこから1カ月もかからず、ほぼすべてがオミクロン株に置き換わったようです。

 その特徴はデルタ株の3倍から4倍ともされる感染力の強さに加えて、感染してから人にうつす力を持つまでの期間の短さにあります。静岡市では感染から2日目に別の人にうつしたとみられるケースもあるといいます。

 こうした中、感染者の半数以上を占めているのが20代以下の若い世代です。県内の新規感染者を年代別にみると、直近1週間では10代が最も多くなりました。前の週までは20代が最多でしたが、学校や部活動でのクラスターが相次ぎ、10代の割合が上回った形です。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(21日)
「各保健所で多少の差はあるが、やはり高校生の年代が多いかなと感じる。(若者の感染が増えると)ますます社会全体に感染が広がって、それによって社会経済活動が低下あるいは停滞・停止というリスクが高まります。今、県や国の命運は10代20代の若い方が握っていると私は考えています」

 新規感染者の急増とともに、県内では医療体制にも影響が出始めています。県全体の23日時点の入院者数は147人で、病床使用率は32%。地域別では県西部が最も高く41.3%、東部が39%、中部が16.1%となっています。一方で、重症患者は1人です。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(21日)
「県東部と西部が30%を超えて病床のひっ迫が少しずつ始まっている状況です。感染の立ち上がりから2~3週間遅れて重症者の数が増えてくるという状況になっており、本県でも中等症の方、酸素吸入をしている方は日に日に数人ずつ増えてきています」

 県が要請したまん延防止措置の適用は25日、正式決定される見通しです。