静岡市長選立候補表明は「しかるべきタイミングで」 田辺信宏市長「(意欲は)変わっておりません」
● 田辺信宏市長:
「まず今やるべき事をしっかりやるということ。災害復旧のスピード感を上げるとか、そういうことに専心をしたい。私の表明につきましては、然るべきタイミングにお伝えしたい。きょうは公の定例記者会見ですので、そのことについての発言を控えたいと思います。ご理解ください」
来年4月に予定される市長選に出馬の意向を固めている田辺市長ですが、28日の会見では明確な回答を避けました。
静岡市長選を巡っては、前の副知事で県の難波喬司理事が出馬の意向を固めて退職届を提出。来月初旬にも退職し、その後出馬表明会見を開く見通しです。
こうした中、きのう経済界からは…。
●静岡鉄道 酒井公夫会長:
「経済界の多くの方が難波さんを支持するという発言をしている。私もそう思っている」
難波氏を支援すると明言したのは、これまで田辺市長を支援してきた静岡鉄道の酒井公夫会長です。酒井会長は田辺市長に対して出馬を断念するよう求めたということです。関係者によりますと、来月初旬にも行われる難波理事の出馬会見に酒井会長も同席するとみられています。
Q.静鉄の酒井会長が(田辺市長を)支援しないことを明言したが、これについての受け止めは?
A.「これも先ほど申し述べた通り。ご理解ください」
Q.次期市長選について意欲があるという前の気持ちは今も変わりない?
A.「はい、変わっておりません」
来年春の静岡市長選には自民党の山田誠県議も出馬の意向を固めていて、11月4日に出馬表明会見を開きます。
台風対策について
一方、田辺市長は台風15号による被害を受けたことを踏まえ、氾濫した巴川流域の治水強化に取り組むと共に、水道施設を強化するための有識者会議を今年度中に設置すると発表しました。
静岡市は新たな取水口を作るかどうかも含めて検討し、結果を施設計画に反映したいとしています。