JR東海丹羽俊介社長が静岡市での記者会見で鈴木康友知事とリニア問題について言及
静岡市で観光キャンペーンの発表会見に臨んだJR東海の丹羽俊介社長。その後の報道陣の取材で鈴木康友新知事に言及しました。
JR東海 丹羽俊介社長:
「静岡県とも密接に連携してこれまでもやらせていただいているが、新知事が誕生されたということでまた一段と今後とも密接に意思疎通をしてまいりたい」
大井川の水問題や南アルプスの自然環境への影響の懸念などから、静岡工区での着工を認めてこなかった川勝前知事が辞職。
代わって、きのう初めて県庁に登庁した、鈴木新知事。
就任後初めての会見では、リニア問題に関する質問が相次ぎました。
Q.鈴木知事は着工にゴーサインを出すとしたら、どこの形で、どうなれば、ゴーサインを出しますか
鈴木康友新知事:
「今出ている課題がしっかり解決案が示されて、流域市町の皆さんの不安がある程度解消されることがやっぱり必要と思いますし、最後はそうは言っても、どこかで政治的な決断も必要と思います」
関係者によりますと、30日静岡市で会見を開いたJR東海の丹羽俊介社長が静岡県庁を訪れ、鈴木新知事と面会する方向で調整していたといいます。
調整が折り合わず、30日の面会は見送りとなりましたが、鈴木新知事が早い段階で丹羽社長と面会できるように調整しているということです。
リニア沿線の知事、市長も
鈴木新知事の誕生に、リニア沿線の首長からは期待の声が上がっています。
神奈川県 黒岩祐治知事:
「基本的にはリニアを前進させていきたい考えのようですから、我々としては大いに期待したい」
選挙戦で応援に駆け付けたこの人も…。
河村たかし市長:
「リニアやってもらわなあかんぞって、ちゃんとマイクで言ってきましたんで、大丈夫だと思いますけど。彼も産業については非常に理解が深い方ですので、はようやってくれると思いますけどね」
リニア静岡工区についてJR東海丹羽社長は
JR東海にとっても最大の懸案と言える、静岡工区。
30日丹羽社長は―
JR東海 丹羽俊介社長:
「私どもとしては1日でも早く静岡工区に着手したいと考えているが、そのために地域の方々のご理解・ご協力を頂戴できるよう、今後とも引き続き双方向のコミュニケーションを大切にしながら真摯に対応してまいりたいと考えている」