【リニア新幹線工事】山梨県で再開したボーリング調査について「リスク管理を強化する」と静岡県に回答 JR東海
JR東海はリニア工事区間の岐阜県で井戸などの水位が低下した問題を受け、山梨県で再開したボーリング調査について「リスク管理を一層強化する」と文書で静岡県に示しました。
静岡県は岐阜県瑞浪市でリニア工事が原因とみられる井戸などの水位低下を受け、5月31日JR東海に
経緯の説明などを求める文書を送りました。
これに対してJR東海は4日文書で回答。
岐阜県で確認された問題について、2月20日に観測用の井戸の水位低下を確認し、瑞浪市はその6日後に岐阜県には先月1日に報告したと説明しました。
ボーリング調査のリスク管理を強化
また山梨県から静岡県に向かって再開したボーリング調査について、「調査する近くに井戸などはなく、影響を与える可能性は、自然環境という点が岐阜県の事象と異なる」と説明。
「リスク管理を一層強化する」としました。
具体的にはボーリングが 県境300メートル以内に入った後、観測井戸での地下水位を確認する頻度をこれまでの1カ月に1回から2週間に1回に増やすと説明。
沢の流量も確認
併せて沢の流量も確認し、地下水位の低下に伴って沢の流量が減少した場合、ボーリングの湧水を止めるとしています。
JR東海によりますと、ボーリングは1日時点で、県境まで339メートルの地点に達しているということです。