静岡・熱海市が土石流で被災した地域の整備工事の方針を示す 一方市民有志は原因究明に意欲

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 静岡県熱海市は土石流で被災した逢初川流域の河川・道路の整備工事について、宅地との間に生じる高低差を改良する方針を示しました。

 伊豆山復興まちづくり推進懇話会では、整備工事で河川と道路が現状よりおよそ3m高くなることに懸案が示されていました。

 これに対して熱海市の担当者は、河川と道路を予定より1メートル以上低くして宅地との高低差を改良すると説明しました。

 また宅地復旧費用の9割をまかなう補助金について、9月下旬に迎える申請期限の延長を検討していることも明らかにしました。斉藤栄市長は進捗状況を説明する場を設けることも検討すると話しています。

 一方、熱海市民有志で土石流災害の原因を調べているプロジェクトチームは「表流水が浸透して盛り土の底面を地下水が流れていったことが原因」と書かれた県発注のコンサルタントの書面を入手したと説明しました。

●熱海土石流災害原因  究明プロジェクトチーム 清水浩さん:
「肝心の原因究明結果が全部すぽっと抜けた状態で原因究明が進められている」

 プロジェクトチームは県が「長雨による地下水で崩落が発生した」と主張していることに疑問を呈しています。

●熱海土石流災害原因 究明プロジェクトチーム 清水浩さん:
 「最初から地下水ありきの話は違和感があったんで検証をずっと続けてきた」

 近く原因究明の報告書を鈴木知事に手渡したい意向を示しています。