台風7号の接近で東海道新幹線の終日運休など静岡県内の観光地に打撃
非常に強い勢力で北上している台風7号。静岡県内では観光地が大きな打撃を受けています
片山真人アナウンサー
「午前11時を過ぎたJR熱海駅。東海道新幹線の上下線が運休ということで、改札付近、目立った混雑は見られません。いつもであれば多くの方の行列ができている新幹線の券売機もきょうはほとんど人が並んでいない」
非常に強い勢力で房総半島の南の海上を北上している台風7号。
JR東海は東海道新幹線で16日の始発から、東京駅と名古屋駅の間で、終日運転を取りやめています。
静岡県内では県東部・伊豆を中心に風が強まり、最大瞬間風速は東伊豆町稲取で24.9メートル、熱海市網代で23.1メートルとなりました。
お盆休みに直撃した台風。
全国有数の観光地・熱海にとっては痛手です。
本来は多くの観光客でにぎわうはずの駅前の商店街も、例年より人通りは少なく、臨時休業している店も目立ちました。
商店街の土産物店では…。
杉山名産店 杉山利勝代表:
「きょうも営業しようかずっと考えていたが、進路がだいぶ逸れたのでこれだったらできるかなと営業している。(人出は)朝方からずっと半分くらいという感じ。正直、新幹線の運休は大きい」
予定変更を余儀なくされる人たちも…。
兵庫県から:
「新幹線の予約を変更したり、ドタバタだった。きょうは小田原に宿を取っているが、小田原に移動したあとはあまり動けないんじゃないか。」
富士市から:
「きのう新幹線で新富士から来た。新幹線で帰ろうと思っていたが、運休ということで、在来線でこのまま帰る。いろいろ回ろうと思ったが、ホテルから出て雲行きも風も怪しかったので、あきらめてすぐ帰ろうかなと」
突然激しい雨が
その予感が的中します。
お昼が近づくにつれて、徐々に人出が増え始めた頃でした。
現場カメラマン 鈴木ショータ氏:
「えっすごいじゃん」(※慌てて撮る)
逃げ惑い走る若者
「やばいやばいやばい」
片山真人アナウンサー
「午前11時半を過ぎたJR熱海駅前です。先ほどから急に強い雨が降り始めました。この商店街、アーケードの中も瞬く間に水浸しになっている」
台風の雨雲が流れ込み、突然、横殴りの強い雨に見舞われた熱海駅前。
商店街は雨宿りをする人たちであふれかえりました。
宿泊施設もキャンセル
熱海市では、海水浴場も遊泳禁止となりました。
書き入れ時の観光地を直撃した、台風7号。
市内の宿泊施設でも…。
THE MOON熱海 小川幸宏さん:
「キャンセルがわかりやすく増えた。もう大打撃です」
今回の台風に加えて、南海トラフ地震臨時情報の発表を受けて、
今月だけでもキャンセルは20件ほど。
金額にして、およそ100万円の損失だといいます。
THE MOON熱海 小川幸宏さん:
「どうしても来られないとなると、キャンセル料とか、そういうお話をするわけにもいかない。物理的に無理なものは無理なので、企業努力でどうにかなるものではない」
伊東市でも
お隣の伊東市では…。
伊東オレンジビーチ 伊東市 午前8時半すぎ
16日夜行われる予定だった花火大会が急きょ延期に。
18日日曜に予定が変更されることになりました。
16日の静岡県内は台風7号の影響で県東部・伊豆で断続的に雨が強く降った一方で、浜松市では日差しが届き、最高気温が38.4℃に。
さらに静岡市清水区では37.3℃で今年最高気温を更新するなど、対照的な天気となりました。
県内では17日も県西部を中心に40℃に迫る危険な暑さが予想されています。