台風7号が接近中 どうなる! 三嶋大祭り 静岡・三島市

 日本の南の海上にいる台風7号は、週末にかけて静岡に接近する見通しです。県内では伝統行事にも影響が出始めています。

 発達しながら北上を続ける台風7号。現在、時速10キロと、自転車並みの速度で進んでいます。周辺の海水温が30℃以上と高いため、日に日に勢力を増して、16日には関東を直撃、静岡にも最接近する見通しです。

 JR東海は東海道新幹線の沿線で大雨や強風が予想されることから、16日と17日は全線もしくは一部区間で、計画運休や長時間にわたる運転見合わせを行う可能性があるとしています。

●嶋田アナウンサー:
「三島商工会議所です。台風の接近に伴って、実行委員会による会議が行われています。三嶋大祭りをあすから開催するかどうか、その判断が行われています」

●役員会の司会:
「今日の話は危機管理課から台風の進路について、昨日もちょっと報告がありましたけど、今日ももう一度お願いします」

 15日に控えた祭り。気がかりなのは台風の進路です。

●会議のやり取り
三島市危機管理課の担当者:「台風の暴風域に入る確率ですが、大体16日の日中の時間帯に40%弱程度となっている」
司会:「昨日と比べて、警報が出る可能性というのは高くなった?」
三島市危機管理課の担当者:「変わっていません」
司会:「ということは、粛々とこれからも進めて行くということだね。変わらずということは」

 源頼朝(みなもとの・よりとも)ゆかりの地、三島市の三嶋大社。15日からお盆の風物詩として知られる「三嶋大祭り」を控えています。

 2023年は40万人以上が来場しましたが、台風の影響で一部のイベントを中止しました。

 2024年の開催についても連日協議が続いています。15日と最終日は通常通り開催できそうですが、台風が県内に最も近づく16日の開催は当日の朝、判断する方針です。

●三嶋大祭り実行委員会 宮﨑眞行会長:
「基本的には警報が出るか出ないか、これが一番大きいと思います。去年もそうなんですけど、非常に判断を迷うことが多いんですよ。やっぱりお客さんの安全、観光客が何十万人も来るお客さんですから。関わっている人たちは熱意がすごいものですから、それを天秤にかけるというか、それでも安全を第一に考える必要があると考えています」

 祭りを盛り上げるのが山車に乗って、笛や摺鉦(すりがね)で、お囃子を鳴らす、伝統の「三嶋シャギリ」です。

 14日は山車を模した矢倉(やぐら)の提灯およそ100個に雨対策として、1つ1つビニールをかぶせる作業が行われました。

● 芝町青年会(50代男性):
「台風が強すぎると出来ないので、シャギリができないのが不安。そうならない程度の雨だったらウェルカム」

●高校生:
「シャギリが大好きなので、とにかくシャギリをやりたい。1年に1度しかない自分の晴れ舞台なので」

 思いは大人も同じです。

● 三嶋大まつり山車統括部長 前島昌敏さん:
「いざ祭りに向けて感無量ですね。やっぱりこの瞬間が一番いいですね」

 ただ、祭りが終わる日まで気は抜けません。

● 三嶋大まつり山車統括部長 前島昌敏さん:
「一番気になるのは風ですね。なにしろお祭りのモットーは安全で山車が終わる。お祭りが終わるということが大前提ですので、そこだけは気をつけないといけないなと」