解体予定の小学校の校舎を利用し、地震で倒壊した建物に取り残された人を救助する訓練を実施 沼津北消防署 静岡・清水町

沼津北消防署の高度救助隊が、解体予定の校舎を使った救助訓練を行いました。

 訓練は、今週解体工事が始まる静岡県清水町の南小学校北側校舎を利用し、地震などで倒壊した建物に取り残された人を救助する想定です。

 駿東伊豆消防本部では年に1回ほど、解体予定の建物を利用した実践的な訓練をしていて、22日から3日間の日程で各消防署の救助隊員が参加しました。

 訓練では厚さおよそ10センチの鉄筋コンクリートの壁を、エンジンカッターや削岩機を使い進入口を確保。

 隊員は無線で連絡を取りながら、進入からおよそ10分で救助を完了させました。

沼津北消防署・竹ノ内創救助係長:
「鉄筋コンクリート造の建物を破壊して、どのくらい開放するのに時間がかかるのか、どれだけ障害となるものがあるのか、というのを実際に身近に感じることができました。まだまだ課題、スピード感等々あると思いますので、今後とも訓練は引き続き実施していきたい」