【リニア新幹線工事】水資源に影響が出た場合の補償内容などについてJR東海と協定を結ぶ考えを示す 静岡県鈴木知事

静岡県議会の代表質問が始まり、鈴木知事はリニア工事で水資源に影響が出た場合の補償内容などについて、JR東海と協定を結びたいという考えを示しました。

鈴木知事:
「私はリニア中央新幹線の必要性は理解し、推進する立場であるものの、水資源と自然環境の保全をないがしろにすることはできない」

 リニア新幹線の静岡工区を巡り就任早々、JR東海の丹羽社長とのトップ会談や、岸田総理との面会などスピード感を見せてきた鈴木知事。

 9月17日には、山梨県から静岡県に向かって進むボーリングについて、川勝前知事が認めてこなかった県境を越えての調査を容認し、着工に向けた準備が加速しています。

 こうした中25日の県議会では、最大会派・自民改革会議の小沼秀朗県議が、大井川の水資源に関する懸念を指摘しました。

小沼秀朗県議:
「大井川中下流域の水資源への影響は、何十年も後になって発生することも考えられる」

鈴木知事:
「あらかじめJR東海との間で、影響の評価方法や回避する対策、補償の内容を定める協定等を締結し、その際には国の関与をしっかりと引き出していくことが必要と考える。今後は補償等についての協議の進め方についても、流域の意向を踏まえしっかりと検討していく」

 鈴木知事は水資源の利用に影響が出た場合に備えて、補償等の対応を担保しておく必要があるとする考えを示しました。