「排水管が詰まったため地下水が上昇し崩落につながった可能性がある」 専門家が調査結果を発表
3年前の静岡県熱海市で発生した、土石流災害について専門家が会見を開き、排水管が詰まったため地下水が上昇し崩落につながった可能性があるという調査結果を発表しました。
2021年7月に熱海市で発生した土石流災害では、これまでに静岡県の検証委員会が、地下水の流入が崩落の大きな原因だとする最終報告書を公表しています。
11日午前、盛り土の地質などを調査している静岡大学の北村晃寿教授が会見を開き、盛り土に設置された排水管が機能せず、盛り土内部に地下水が溜まった可能性があるという調査結果を発表しました。
北村教授によりますと排水管は崩落した盛り土の下に設置されていて、本来、地下水などを排水する機能がありますが、土砂などによって詰まりが生じ、機能していなかった可能性があるということです。
北村教授はこの結果が県の最終報告書の裏付けになると主張しました。