田代ダムにおける河川維持流量は適正 水利権を10年延長することで合意 大井川の流量や田代ダムの取水量などを話し合う協議会
大井川の流量や田代ダムの取水量などを話し合う協議会が開かれ、田代ダムの水利権を更新することが合意されました。
静岡県島田市で3年ぶりに開かれた大井川水利流量調整協議会には、静岡県や東京電力のほか大井川流域市町の市長町長などが出席しました。
東京電力の田代ダムについては、協議会で大井川を維持するために必要な水量を設定し、それに満たない場合は取水しないと取り決められています。
この水量をめぐり、前回の協議会で流域市町から検証を求める声があがったため、県や東京電力がおととし7月から1年間、大井川の生態系や景観への影響を調べるモニタリングを実施。
3日の協議会でその結果が報告されました。
事務局からの報告:
「調査結果に大きな変化は認められなかったため、田代ダムにおける河川維持流量は適正であると考えられるとまとめました」
協議会ではこうした調査結果をふまえ、今年12月末で期限をむかえる田代ダムの水利権を、10年間延長することで合意しました。
田代ダムを巡ってはリニア新幹線工事に伴う大井川の水量維持の解決策として一部、取水を制限する案がJR東海から示されています。