「バカ野郎!」「富士山が早く爆発すること祈ります」 処理水放出をめぐり中国からの迷惑電話相次ぐ 静岡県
函南町役場に掛かってきた音声
「もしもし?」
職員:「はい」
「もしもし?」
職員:「はい 函南町役場です。」
「バカ野郎!」
これは27日に函南町役場に掛かってきた電話の音声です。発信元は中国からとみられています。
富士市役所に掛かってきた音声
職員:「はい 富士市役所でございます。」
「日本はどうして核廃水を排出しますか」
こちらは富士市役所に掛かってきた電話の音声。いま、全国各地でこのような迷惑電話が急増しているといいます。その理由は…。
24日から開始された福島第一原発の処理水の放出をめぐって、中国から日本国内への「嫌がらせ電話」が相次いでいます。
電話があった函南町によりますと、27日午後0時20分ごろ、電話番号が「86」から始まる電話がありました。無言電話だったということです。さらに同じ日の午後1時半ごろ、再び電話が。その音声がこちらです。
函南町役場に掛かってきた音声
「もしもし?」
職員:「はい 函南町役場です。」
「バカ野郎!」
「なぜ汚水を私たちの中国に流すのですか。あなたはバカですか」
1回目と2回目は、違う電話番号から掛かってきたということです。
このような電話は富士市役所にも…。
富士市役所に掛かってきた音声
職員:「はい 富士市役所でございます。日本はどうして核廃水を排出しますか。あなたたちの富士山が早く爆発することを祈ります」
電話があった富士市によりますと、25日と28日に1件ずつ、このような電話がかかってきたといいます。
富士市シティプロモーション課 大石美樹さん:「自動音声で、処理水のことを一方的に言うような内容だった。富士市はじめ静岡県内は中国の市町と仲良くしている市町がたくさんあるので、その中でこういう一部の心ない声という形ではあると思うが、いただいてしまうと寂しいというか悲しい」
また、静岡市葵区の「ホテルアソシア静岡」にも同じ様な電話がかかってきているということです。
魚扱う飲食店は
一方、処理水の放出に対して、太平洋で取れた魚を扱う、県内の飲食店は…
店主(御前崎市):「本当は困る。こちらの方に(処理水が)流れてくるのかと思って、これからが心配です。お刺身などの生ものが(注文が)減るかもしれない」
風評被害が心配だと話す飲食店。一方、店を利用する客はというと…。
利用客:「(影響は)ないと思うよ、全然。いずれは海なので、(静岡県にも処理水が)流れてくるとは思うけど、今現在は現地でやっている人が一番大変じゃないのかな」