浜松市長選挙 鈴木康友市政の継続かそれとも刷新か 元官僚と市民団体代表の一騎打ち
鈴木康友市長:
「次期市長選には 出馬をせず、4期をもって市長の職を退任することを決断した」
4期16年続いた鈴木市政の終わり。
次の浜松市政のかじ取り役は…。
26日告示された浜松市長選挙には、いずれも無所属・新人で、自民党・公明党推薦の総務省元官僚中野祐介氏(53)と、共産党から推薦を受ける市民団体代表の嶋田博氏(74)が立候補を届け出ました。
中野祐介氏
JR浜松駅で第一声を上げたのは中野祐介氏です。
中野祐介氏:
「これまで地方自治・地方創生、そういった仕事にずっと関わってきた。浜松が持っている力をもう一度発揮させて、浜松をもっと元気な街にしたい」
中野氏が訴えたのは、元総務省官僚としても取り組んできた地方創生です。
中野祐介氏:
「なによりやらまいかの精神。魅力ある。支援あふれる。ポテンシャルあふれる。こんな素晴らしい地域。よそでみたことない。浜松から地方創生。浜松が日本をけん引するような、そんな元気な街にしていきたい。それが私の思い」
中野氏の出陣式には、総務省の秘書官時代の上司で、地方創生大臣などを歴任した石破茂衆院議員も応援に。
石破茂衆院議員:
「(秘書官時代)中野さんは本当にいい仕事をしてくれた。浜松から新しい日本をつくるのが、中野祐介であります」
さらに、現鈴木浜松市長に加えて
他にも自動車メーカー・スズキの鈴木修相談役など、経済界からも応援を受けた中野氏。
総力戦で選挙戦に挑みます。
中野祐介氏:
「オール浜松。 浜松の力を結集してこの浜松、よりよい街にしていきたい。 何卒この中野祐介に力をお貸しいただきたい」
「ガンバロー三唱」
嶋田博氏
一方、鈴木市政の刷新を訴えるのが、共産党から推薦を受けた嶋田博氏です。
嶋田博氏:
「やはり浜松市長選挙、無投票になってはだめだと。鈴木康友市長の4期16年。この評価がやはり問われていいのではないかと。そして新しい市長を選ぶのに選挙でやるべきだと。私はそのチャンスがきたと思っている」
市長選への出馬は2015年以来の2度目。
「鈴木市政に採点を付けるための選挙」と位置付けた今回は、給食費無償化など、「市民の暮らし」によりそった政策を訴えます。
嶋田博氏:
「市長が大企業に目を向けるのか、それとも本当に市民の暮らし応援する目線で市政を行うのか、問われていると思う。(給食費は)小学生・中学生12万円もの負担が年間かかる。この給食費無償化は全国で広がってきている。ぜひ浜松市でも実施をしていきたい。家庭ゴミの有料化これもストップしていきます。」
告示前日に開かれた共産党演説会には、党本部から参院議員の小池晃書記局長も応援に入りました。
小池書記局長
「浜松の市長には嶋田博さんを労働運動でも市内のリーダーとして頑張ってきた人の痛みが分かる人こそ、浜松市長にふさわしいのではないでしょうか」
これまで県西部地区労働組合連合の議長などを務めてきた嶋田氏。
その姿勢を貫きます。
嶋田博氏
「働く姿勢を支援していく様々な市政をやっていきたい。新しい浜松、暮らしや福祉が充実した浜松を作るため頑張ります」
「ガンバロー三唱」
刷新か継続か…
浜松市長選は4月9日に投開票です。