参院静岡補選・山崎氏「“前哨戦”負けられない」 川勝知事もヒートアップ「自民党にお灸をすえる」

参院静岡補選には届け出順に、自民党の若林洋平氏、無所属の山崎真之輔氏、共産党の鈴木千佳氏が立候補しています。

画像1: 参院静岡補選・山崎氏「“前哨戦”負けられない」 川勝知事もヒートアップ「自民党にお灸をすえる」

川勝知事:「真之輔をよろしくお願いします。弟分なので」

選挙戦、最後の日曜日となった17日、無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する山崎真之輔氏は、川勝知事とともに沼津市でマイクを握りました。

無所属(立憲・国民推薦)・山崎真之輔氏(40):「負けられないんです。なぜかというと、この後には総選挙が控えていて、その前哨戦という位置づけでもあるし、あるいは6月の県知事選挙につながる、いや連動する戦いになりますから。だから私でこの腰を折るわけにはいかない。県民の皆様が意地を見せていただいたあの知事選、その熱をさらに私が高めるために絶対に勝ちますから」

浜松市の市議会議員と県議会議員を15年間務めた山崎氏。6月の知事選では、川勝知事の政策担当として活動しました。

無所属(立憲・国民推薦)・山崎真之輔氏(40):「大井川の水の問題、岸田さんが内閣を組閣された際、いきなり国交大臣にリニアの整備を指示致しました。これには驚天動地、驚きました。決着が全然ついてないですね。私たちが求めていた、このトンネルを掘る際に出てくる水、これをしっかりと元に戻す。そんなことができないんだったらトンネル工事は許されない。県知事とも共闘しまして、この問題にはコミットしていきたいというふうに思っております」

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その山崎氏に対して、川勝知事が応援演説を行うのは、これで4度目です。

川勝知事:「川勝平太でございます。県民の県民による県民のための『県民党の党首』を自任しておりますけれども、その『県民党の幹事長』として先の知事選においても獅子奮迅の活躍をして下さったしんちゃん、真之輔、山崎真之輔くんを応援するために参りました」

川勝知事は、このところ自民党批判をヒートアップさせています。

川勝知事:「今、静岡県の自民党の国会議員の方々は誰1人、岸田政権の重役を担っていない。すなわち、ここの自民党の議員は役に立たないということを岸田さんが言っている。お灸をすえてくれと言っているわけです。皆さん、自民党の方に対してお灸を据えるのが、岸田さんを大好きな人たちに対してはこれが実行するべきことであると思います。どうですか?お灸を皆さんで一緒に据えましょう」

川勝知事が、国政選挙にこうした形で関与するのは今回が初めてです。知事によると、山崎氏との個人的関係に加え、
岸田政権が知事選の民意を無視してリニア推進の姿勢を見せたからだといいます。

川勝知事:「(静岡県には自民党の国会議員がいなくてもいいということか?)大丈夫じゃないですか?」

「自民党にお灸をすえる」と話す川勝知事。衆院選の応援に立つ可能性も示唆しました。

川勝知事:「お灸を据えなくてはいけない。県民が投票行動で。私も県民であり市民であるので。お灸を据えに行きたい。もし、求められれば頼まれれば、行ってもいいかなと思っている」

立憲と国民の党本部もここにきて支援を本格化させています。22日には、枝野代表と玉木代表がそろって静岡入りする予定です。

国民民主党・榛葉幹事長:「当初、やはり自民党強いなあ。離されていたと思われていた相手の背中がもうすぐそこまで見えるようになりました。私は平太さんから一回も応援されたことないのに、山崎真之輔頑張れと平太さんが応援してくれた。ご本人曰く、山崎真之輔さんは『県民党の幹事長』だと言った。私、幹事長になる20年かかったんですけど、もう幹事長やっているんですから、大したものでございます」

無所属(立憲・国民推薦)・山崎真之輔氏(40):「川勝知事が応援に入ってくださり、その離れていた距離がぐんぐんぐん縮まり、今ようやく相手の背中に手が触れられる位置まで来ているそうだ。あと1週間あれば乗り越えられる。皆様、パワーをください。一緒になって新しい日本を静岡を作っていきましょう」

山崎氏の陣営は、急きょ、選挙ポスターに川勝知事が応援していることを示すシールを貼るなど川勝知事を前面に出した選挙戦略を進めています。

無所属(立憲・国民推薦)・山崎真之輔氏(40):「(川勝知事は)大変力強くてやはり多くの皆様に対する影響力がありますから。そういった方に応援していただけるというのは、もう百人力の思いです。(リニア問題について工事中止やルート変更を今後JR東海に訴えていくなどの考えは?)まず、その前にいま県としてお願いしている湧水の全量戻しや、そういった回答がなされていない状況ですから、その回答がないのであれば、その先の決断もやむを得ないが、どんな答えが返ってくるかということですね」

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JR東海の労働組合を含む連合静岡の推薦を受ける山崎氏。リニア問題を巡り、知事の主張のトーンと温度差があるのでは、との指摘については。

無所属(立憲・国民推薦)・山崎真之輔氏(40):「私の言葉が足りなかった部分があるんですが、(知事と)思いは一緒ですのでそこは後半戦でかなり一致してきているんじゃないかなと。今日の演説も聞いて頂ければ、ほぼほぼ同じようなこと言っていますので」