3県の船会社が漁協を刑事告訴 計10トン以上のカツオ、マグロを盗まれた…弁護士「ごく一部に過ぎない」 静岡・焼津市

 静岡県の焼津漁港で起きた冷凍カツオの窃盗事件。さらなる被害を訴え、静岡県外の船会社3社が漁協職員らを刑事告訴しました。

画像: 3県の船会社が漁協を刑事告訴 計10トン以上のカツオ、マグロを盗まれた…弁護士「ごく一部に過ぎない」 静岡・焼津市

被害者の弁護士 河村正史弁護士:「告訴状を受理していただいた。非常に立腹している」

 告訴状を提出したのは、焼津漁港でカツオなどを水揚げする長崎県と新潟県、それに宮城県の船会社あわせて3社です。告訴状では、長崎県と新潟県の2社が、すでに起訴されている焼津漁協職員ら6人におととし10月に冷凍カツオなどを盗まれたとしています。宮城県の会社は、告訴状の中で具体的な名前は出していないものの、同じ窃盗被害があったと訴えています。

 警察によりますと、長崎県の会社は冷凍マグロの窃盗被害も確認されていて、盗まれたカツオとマグロの量は3社あわせて10・9トンにのぼります(長崎 約6・8トン、新潟 約0・93トン、宮城 約3・12トン)。

被害者の弁護士 河村正史弁護士:「ごく一部に過ぎない。捜査に取り掛かるきっかけとなればいい」

 警察によりますと、2日には鳥取県の会社が被害届を提出しており、一連の窃盗事件の被害届は4件となりました。

 このうち被害にあった静岡県焼津市の水産会社は、焼津漁港などを相手取って損害賠償を求める訴訟を起こしていて、弁護士は原告をさらに追加する方針を示しています。