父親は「ただ犯人が憎い」小学生の女の子4人が死傷した事故から1カ月 浜松市長は「やれるものはすぐやる」

浜松市で小学生4人が死傷した事故からきょうで一カ月。事故で亡くなった少女の父親が取材に対し、心境を語りました。

和田佳代子記者:
「事故発生から1カ月たちますが現場には今も痛々しい爪痕が色濃く残っています」

 3月24日浜松市中央区舘山寺町で、女の子4人の自転車の列に軽トラックが突っ込み、小学2年生の少女(8)が死亡、小学生3人が重軽傷を負いました。

和田佳代子記者
和田佳代子記者

少女の父親は

 24日で事故の発生から1か月です。

 自宅の中には祭壇が設けられ、遺影の周りには多くの花が手向けられ、少女が好きだったお菓子やぬいぐるみなどが供えられています。

 少女の父親は取材に応じ、「少し気持ちが落ち着いてきたが、受け入れられない気持ちは変わらない」と胸の内を明かしました。

 生活の変化については「賑やかで明るい子だったので、いまは家の中が静かになっている。外出先から家に帰ると必ず玄関まで迎えに来てくれたが、今はなくなり悲しくつらい」と肩を落としました。

 また一時意識不明だった少女の姉については、元気になったものの頭を骨折したため、小学校には6月まで登校できないといいます。

 また、きょう初めて「妹がいなくなってないと思っている」と話したといい、まだ現実を受け入れられていない状況であることを明かしました。

 この事故で過失運転致死傷の疑いで逮捕された78歳の男性は、処分保留で釈放され在宅で捜査が続けられています。

 父親は「事故当時からだが相手に対する怒りが増している。ただ犯人が憎い」と怒りをあらわにしました。

少女の自宅
少女の自宅

浜松市長は

 事故を受けて地元の自治会などは、警察や市に道路を拡幅して両脇にガードレールを設置するよう要望しています。

 24日の定例記者会見で中野市長は。

浜松市 中野祐介市長:
「関係者の意見も踏まえながら、やれるものはすぐにやりますし、時間がかかってでもやらなければいけないものはやっていく。ハード面の対策だけでなく、ソフト面の対策も含めた交通事故の減少抑制。これについてもしっかり取り組みたいと思っている」

浜松市 中野祐介市長
浜松市 中野祐介市長