字幕表示システムを静岡県内の自治体で初めて導入 日本語がしゃべれなくても大丈夫 静岡・御殿場市

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 誰もが安心して利用できる窓口へ。静岡県の御殿場市役所に障害や言語の壁を取り払う新たなシステムが、県内の自治体で初めて導入されました。

●板垣亮記者:
「市役所の窓口に設置されたアクリルパネル。このように話した内容をリアルタイムに文字で表示することができます」

 4月導入された字幕表示システム「コトパット(R)」。言葉を瞬時に文字化してアクリルパネルに貼られた特殊なフィルムに映し出します。

 浮かび上がるのは文字だけではありません。

●市職員デモ:
「障害者手帳はお持ちでしょうか?」

 言葉の中にあるキーワードに反応して、障害者手帳や運転免許証などのイラストが映し出され、聴覚に障害を持つ人たちに提出を求めることもできます。

 市役所を訪れたブラジル出身の女性。日本語があまり流暢ではなく、スマートフォンで申請する方法を知りたいようです。

●ブラジル出身女性:
「今はこんな感じになりました」

●市職員:
「はい。大丈夫です。青いボタンを押してください」

 ポルトガル語でシステムを使って職員とやりとりができ、無事に申請できました。

 このシステムは日本語から134の言語に翻訳でき、障害や言語の壁を超えてコミュニケーションがとれます。

 そこで先程の女性にこのシステムを使ってインタビューしてみます。

●板垣亮記者:
「市役所で導入されたシステムの取材に来ました」

●ブラジル出身女性:
(文字)「このシステムは非常に興味深いと思いました。日本語があまり話せない人にとっては生活がずっと楽になります」

 御殿場市役所に4台設置されたこのシステム。県内の自治体では初めての導入です。

●御殿場市デジタル戦略課 杉山健一郎課長:
「(障害のある人や外国人は)非常に不安に思って窓口に来られている方が多いと思いますので、それを解消したいと思い導入を決めました。デジタル技術をうまく活用して、市民に優しいスマート市役所の実現に向け、住民の多様なニーズに対応していきたいと思う」