「親しみを感じる」日本人と外国人に大きなギャップ 静岡県が多文化共生意識の醸成のためシンボルマーク募集
静岡県は「日本一の多文化共生県」を目指し、シンボルマークの募集を開始した。新たに12月を多文化共生月間とすることもわかった。

県多文化共生課によると、2025年度から新たに12月を多文化共生月間(Shizuoka Intercultural Month)とし、「日本一の多文化共生県」を目指す取り組みを展開する。2024年に実施した基礎調査によると、県内の外国人が日本人に対して親しみを感じる割合は70.1%。一方、日本人が外国人に親しみを感じる割合は45.7%で、両者のギャップは24.4ポイントの差となった。県は多文化共生意識を醸成するため、12月を中心に、外国人県民や日本人の若者が交流するイベントを積極的に実施する方針。
また県は、「多文化共生県」を表現したシンボルマークの募集を開始。国籍や文化、年齢を越えて、皆が一緒に創る新しい「多文化共生県」をテーマに、「Intercultural Shizuoka」の文字を入れることが条件で、メール、郵送、電子申請で受け付ける。
応募の締め切りは7月4日で、静岡県にゆかりがある人なら誰でも応募が可能。一次審査(県広報アドバイザーによる審査)、二次審査(外国人県民を含む審査委員会による審査)、最終審査(県民によるWEB投票)を経て、最優秀賞1点、優秀賞2点を選考する。結果発表は、9月末ごろを予定している。