博物館建設の是非を問う住民投票条例案を市民団体が提出 市長は「住民投票は不要」 条例制定請求者が市議会で意見陳述へ 静岡・富士宮市

静岡県富士宮市が進める博物館の建設を巡り、住民投票を求める条例案が市議会で審議されています。
新たな博物館は、老朽化や浸水の恐れがある現在の施設にかわるものとして、市が再来年の開館を目指し建設を進めています。
しかし、事業費が17億から22億と見込まれることなどから、市民団体が「今建設すべきか」を住民投票で問う条例案を市に提出しています。
請求に必要な数の2倍以上、4860人の署名が集まりましたが。
富士宮市 須藤秀忠市長:
「11万人の有権者がいるわけですから、それと比べるとその程度かなというイメージ」
議会で市長が述べたのは「住民投票は不要」とする意見。
市民の意見を踏まえ議会で議論したことや、規模や建設費用などは、今後策定する基本計画で具体的に示されるためとしています。
富士宮市 須藤秀忠市長:
「このような状況において住民投票を実施したとしても、市民の皆様の意思を適正に反映することができないばかりか、誤解や混乱を招く恐れがあります」
また、議会では条例の制定を請求した住民が議会で意見を述べることが決まりました。