工事費を水増しした設計書を作成、静岡県に1030万円の損失を与えた元県職員に懲役2年・執行猶予3年の判決 静岡地裁
工事費を水増ししたうその設計書を作成するなどし、静岡県におよそ1030万円の損失を与えた罪に問われた元県職員の男に、静岡地裁は懲役2年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
判決などによりますと、静岡県港湾整備課の元主任の被告(32)は、2018年2月ごろ、県が発注した西伊豆町ののり面工事で使用するコンクリートの量などを水増ししたうその設計書を作成するなどし、県におよそ1030万円の損害を与えました。
8日の公判で静岡地裁の国井恒志裁判長は「公文書に対する信頼を大きく損なった。県のために職務を誠実かつ公正に遂行するという任務に背いた重大事案」などとして、被告に懲役2年執行猶予3年の判決を言い渡しました。
国井裁判長は最後に、「人に相談をしていれば事件は起きなかった。今後の人生、いろんな人に相談することを忘れないでください」と話しました。
県によりますと、被告は先月末に依願退職したということです。