不登校児童への支援が議題 静岡県と静岡・浜松両市の教育委員会が意見交換

 静岡県と静岡・浜松両市の教育委員会が不登校児童への支援を議題に意見交換しました。

 この意見交換会には県と静岡・浜松両市の教育委員会の委員が出席し冒頭を除き非公開で行われました。2日の議題は、県が1月から試験的に運用を始めた「しずおかバーチャルスクール」について。

 この取り組みは、県が学校やフリースクールに継続的に通えていなかったり、病気で学校へ行くことができない小中学生を対象に新しい形の学びの場を作ろうと始めたものです。

 生徒は顔も声も出さず、オンライン教材で自主学習したり、自由に会話を楽しんだりプライベートで悩み事を相談するなどのチャットもできます。

 委員はバーチャルスクールの実際の画面を解説付きで確認し意見を出し合いました。

 委員からは「不登校の子どもに限らず、より高い学びを求める子たちへの対応もバーチャルスクールで実現できるのではないか」「バーチャルスクールはあくまでも一時的な居場所なので、リアルな学びの場の選択肢をどう示していくか」などの意見が出たということです。

 静岡県によりますと、2024年度、静岡県内で不登校の児童・生徒の数は、小中学校ともに過去最多となっています。

 静岡県の池上重弘教育長は「基本的には、学校の中で子たちがしっかりと学べる環境を作っていくことが大事。さらに、学校教室が辛い子たちに対しては、多様な学びの機会を用意して、提示していくということが大事なことだと考えている。」としています。

静岡県庁
静岡県庁