静岡・島田市に「グランピング」施設オープン…グラウンドに5種類21棟のテント 施設の意外なヒミツとは
来年には市場規模1000億円規模の見通し
その市場規模はおととし12月時点で600億?800億円とされていました。ところが、今年1月時点では800億?900億円にまで成長。来年には1000億円規模になると言われているんです。
実際に静岡県内でも4日、注目の施設がオープンしました。
宿泊客(4日):「きょうオープン初日ということできれいだし、ラグジュアリー感があってすごくいいですね」
宿泊客(4日)
Q.室内見てどうですか?
A.やっぱきれいですね。初日っていうこともあって。
Q.ゆっくり楽しめそうですか?
A.はい 楽しめそうです
廃校となった小学校跡地を利用
島田市に4日オープンした「Glamping & Port 結」。実はこのグランピング施設、他とは違った“ある秘密”が…。
アイワコネクト施設マネージャー 赤堀未樹さん:「こちらなんですけど、元々教室でした。今回リノベーションしてプレイルームにした」
実はこの施設、廃校となった小学校の跡地が活用されているんです。去年3月に閉校した島田市立湯日小学校。1873年に創立し、148年の歴史を重ねてきました。ところが、児童数が減少したことで他の小学校との統合が決定。その跡地を有効活用できないかと、市が呼びかけた形です。小学校の面影は至る所に。
アイワコネクト施設マネージャー 赤堀未樹さん:「ここは元々2・3年生が勉強で使っていた教室なんですけど、こちら側は床をそのまま再利用して、元々パーテーションがついて教室だったんですけど、これは全部無くして全部1つの部屋としてダーツだったりビリヤードだったりピアノが弾くことができます」
室内に置かれたグランドピアノは当時のままです。
広いグラウンドに21棟のテント
アイワコネクト施設マネージャー 赤堀未樹さん:「グラウンドも結構広かったので、テントをそこに建てて、非日常感を味わっていただけたらなっていうので、グランピング施設の方がいいんじゃないかというので」
実際にグラウンドも覗いてみると…
アイワコネクト施設マネージャー 赤堀未樹さん
Q.たくさんテントがありますよね
A.種類は5種類なんですけど、全部で21棟あります。
直径6mの「ドームテント」に、大人数向けの「ツインドーム」。玉ねぎ型のテントや、専用ドッグランがついたテントまで。
中でもオススメなのがオーストラリアのシドニーにあるオペラハウスのような「オペラテント」だといいます。
西尾梓アナウンサー:「すごい! 思ったより広いですし、全部揃ってますね」
アイワコネクト施設マネージャー 赤堀未樹さん:「おうちみたいな形で快適に過ごせます。夕朝食付きのBBQプランですと(1人あたり)1万8200円ぐらいから」
ソファや冷蔵庫もあり、食材の持ち込みも自由。冷暖房も完備しているため、1年を通して文字通り「豪華なキャンプ」を楽しむことができるといいます。
お風呂は何と、小学校時代は○○でした
続いて案内してもらったのは…
西尾アナ「カゴがあって、洗面所があって、中を見ると…。お風呂になってます」
疲れを癒すお風呂。ただ、小学校時代は“あの部屋”でした。
4日島田市にオープンした「グランピングポート結(ゆい)」。廃校となった小学校の跡地を活用して作られたこの施設のお風呂にはある秘密が…。
Q.もともとは?
A.校長室です。
なんとお風呂の正体は元校長室。小学生の頃は緊張して入りづらかった部屋が、人々の疲れを癒す憩いの場に生まれ変わりました。
赤堀さん:「たぶん、ここが校長先生の机があったところですね」
西尾アナ:「本当に様変わりしましたね」
卒業生も訪れ
大きな変貌を遂げた部屋もあれば、体育館やプールのようにかつての姿のまま残された場所も。そんな「思い出の場所」に先週こんなお客さんたちがやってきました。
元児童(小4):「リラックス場所があったりして変わってた」
元児童(小3)
Q.どんな気持ち? 学校に泊まるって
A.楽しみ。楽しみだけど少し緊張する。
Q.なんで緊張するの?
A.久しぶりだから。
そう。お客さんは、もともと湯日小学校に通っていた児童やその家族。この場所を一番知っている人たちが招待されました。
だんだん日が暮れていき、ライトアップされたテントは昼間とは打って変わり、なんだか大人な雰囲気に。
元児童(小6)
Q.外寒くなってきましたけどテントの中はどうですか?
A.暖かいですね。ずっと暖かいです。閉校しちゃったのは寂しいけど、すごいいい感じに変わってくれたので良いです。
◆保護者
Q.こういったグランピングというのはやったことありますか?
A.ないですね。初めてですね。
Q.どうですか?初めてグランピングをしてみて?
A.すごくいいです。すごくいいです。
Q.どういったところがいいですか?
A.やっぱり手軽にというか、準備をほとんどしなくてもこの解放感も味わえるし。おいしいし、最高ですね。
中には湯日小学校の卒業生だというお父さんも。
Q.母校に泊まるという感覚はどうですか?
A.久しぶりに来たので懐かしいなという感じがしますね。お風呂とかできたあの辺変わっていますけど、2階に上がると階段とかはそのままなんで、あ?このまま残ってるんだって。これでまた人が来てくれて、地域が盛り上がってくれればいいなと思いますよね。
いつものキャンプより豪華な気分を味わえる「グランピング」。この場所ではより特別な気持ちでキャンプを楽しめるかもしれません。
(3月5日放送)