土石流災害 起点付近の水量は推定した1万6千立方メートルより多いか…難波副知事が見解 静岡・熱海市

静岡県熱海市伊豆山で土石流が発生して13日目です。
被災者の生活再建に向けた支援が求められる中、住宅確保に関する相談窓口が設置され、県や熱海市の職員が質問に応じました。

画像: 熱海土石流災害 住宅確保に関する相談窓口開設 youtu.be

熱海土石流災害 住宅確保に関する相談窓口開設

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片山真人アナウンサー:「きょうも消防隊員、自衛隊、警察による捜索が行われている。まだまだ土石流の爪痕が伊豆山地区、大きく残っている」

土石流の発生から13日目となる現場では、不安定な天気が続いています。
きょうは、午前中の雨から一転して、午後からは気温が上がり、蒸し暑さと戦いながら捜索が行われました。
静岡地方気象台によりますと、不安定な天気はきょうまでで、あすからは日中に晴れ間もみられる予想です。
きょう新たに見つかった人はいません。この土石流で、これまでに11人の死亡が確認されていて、いまだ16人の行方がわかっていません。
また、現時点で128世帯、131軒が被害を受け、519人が熱海市内のホテルで避難生活を送っています。
20日には現在の場所から違う場所へ移ることも発表されました。
これを受け、県は、避難者の早期解消のために県営住宅など113軒を確保していましたがこれに加えて、熱海市に近い神奈川県の湯河原町と真鶴町でも7軒確保したということです。

盛り土問題

一方、県の難波喬司副知事は、きょうも夕方から盛り土問題についての会見を開きました。
盛り土が崩れた起点付近地面が含んだ水の量は1万6千立方メートルと試算していましたが、それは表面の水量だけで実際にはさらに高い場所から地下水として流入し含んだ水はさらに多い可能性があることをつけ加えました。

静岡県 難波喬司副知事:「盛り土は上まで満水状態になっていて、いったん崩れると流動化しやすい状態だったという推定の精度はかなり高い。おそらくここに来ていた雨は1万6000ではなく、もっと大きな雨だった可能性がある」